何気ない素朴な疑問の中に、この世界の根源的な問題への問いかけを含んでいることがある……。
20代の時、「人間は死後、どうなるのだろうか?」「死んで肉体を脱ぎ去った
<魂>は、あちらの世界で生きてゆくことになる!」と言われ、「その先の生存
(せい)はどうなっている……?」そうして、「生き終えた<魂(ミタマ)>の行く先は?」との考えを追いつめていった時、胸を締めつけられ、潰されてしまうかのような圧迫感と、不安と恐怖感を混ぜ合わせたような思いに捕らわれ、しばらく身動きできませんでした。
ついには、混沌とした虚無感に襲われたまま、自分自身が消え逝(い)ってしまうのではないのか、との思いに沈み込み踞(うずくま)っていたコトがありました。
それから30年の歳月が流れ、「50歳にて天命を知る!」歳となり、自他ともに納得のゆく答えを、見いだすコトができたのでしょうか……。
その50歳の時節は、過去すべてが枯れて終わり行く<晩秋>の様相を呈した——人騒がせな<人類滅亡>が騒がれている世紀末でした。
色々の予言者たちが出てきて、聖書でも記されている「人類滅亡!ハルマゲドン!」を喧伝していました。
オウム真理教のサリン事件も社会的惨状を残して、ごうまんな予言たちも不発に終わり、あたかも何事も無かったかのように1999年が過ぎ、やがて宝瓶宮(アクエリアス)・<空(くう)の星の宮>の21世紀に参入してゆきました。が、その世紀末には、人類には意識化されていないコトが〜想像を絶する画期的な出来事が、私たちの地球を中心に異次元世界で起きていました。
神・仏・霊や人間等の生命の根本的働きを持った<魂(ミタマ)>が無窮(むきゅう)の彼方に広がる、諸々の生命‐宇宙が産まれてきた原郷(まほろば)の《無源》に———過去より託(かこ)ってきたすべての歪み・汚れから<自己浄化・自己脱皮・自己確立>して、純粋・調和の働きを有した<ミタマ>を獲得して、《無源》に到達することができました。
想像を絶する程のはるか無源の過去から、神々や諸々の生命が行ってきた歪んだ生命活動によって、私たちの生存しているこの旧体制宇宙と同じく、《無源》もその境界を無くしてしまう程に汚れ‐廃墟化して、ヘドロの海に沈み込んでいました。
無源も旧宇宙もヘドロで混じり合い、見分けのつかない状態になっていましたが、1970年代から始まった宇宙浄化・無源浄化の<浄化‐革命>は、自由・調和な《新体制宇宙》の誕生により、やがては「純粋な《無源》へと脱皮することができる」と言う、大きな可能性を得ることになりました。
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