<序詩>;
しずかに(Silent!)眼・視覚〜目蓋まぶたを閉じる、
耳・聴覚〜耳腔じこうに指を添えて閉じる、
そっと鼻・嗅覚きゅうかく〜指でつまんで鼻腔びこうも閉じる、
舌・味覚〜唇を軽く結んで閉じる、
身体・触覚〜全身くまなく皮膚感覚を閉じる、
眼の前の菖蒲田浜の海を〜広大な太平洋を意識して、
<五感>すべてを静かに閉じる。
<無心>〜執着する心、こだわりの心、
恨みの心、傷ついた心、妬ねたみの心、欲心、
否定・肯定する心に〜間を置く、魔を取る。
呼吸は鼻を通して深く、お腹で自然に、
吐いて〜吸う、吐いて〜吸う……やがて、
吐いて〜吸う呼吸は、身体に任せる。
閉じた<肉体>の五感から、内なる、
<幽体>の五感を意識する(半眼)――
眼の前の海〜遠方の海を意識しながら、
閉じたまぶた、内なる幽体の眼で遠くを観みる、
右の遠くを観る‐はるか〜左の遠くを観る、
後ろの遠くを観る‐はるか〜前の遠くを観る、
上の遠くを観る‐はるか〜下の遠くを観る、
下方かほうの遠くを観た目線で、*<左回り>〜
右斜め下方の遠くを観る、はるか〜右方の遠くを観る、
右斜め上方を観る〜はるか〜上方の遠くを観る、
左斜め上方の遠くを観る、はるか〜左方の遠くを観る、
左斜め下方の遠くを観る、はるか下方の遠くを観る。
*<右回り>〜左斜め下方の遠くを観る、はるか〜左方の遠くを観る、
左斜め上方を観る〜はるか〜上方の遠くを観る、
右斜め上方の遠くを観る、はるか〜右方の遠くを観る、
右斜め下方の遠くを観る、下方かほうの遠くを観る。
*以下、耳・聴覚、鼻・嗅覚、舌・味覚、身体(触覚)の文面は省略、各自補う。