『出雲‐iZUMOは島でした』  No.7

〈桔梗(ききょう)色の詩章(ポエム)〉

 

「出雲建(イズモタケル)が腰に佩(つ)けた刀は、鞘(さや)にたくさんの、

蔓(つる)が巻いていて、立派に見えるが、(それは刀ではなく、すり替えた木刀で)

中身がなくてあわれだ」と、刀を振りかざして、

荒ぶる(?)木刀の、イズモタケルを成敗(せいばい)するる。

出雲国に戦勝して、西国の蛮族を支配下に置き、

意気揚々と勝鬨(かちどき)をあげてヤマト国に帰って来た

ヤマトタケルは、父‐景行(けいこう)天皇に報告するも、

少しの労(ねぎら)いも無し——かつて、父‐天皇の意向に逆らっていた、

後継者の兄‐アメノオウスを諌(いさ)めて、手・足を切断するかの、

制裁を加えてしまい、かえって疎(うと)まれて、

死(い)ね!」と言われ……その上に、国津‐神々を祭ろう、

蛮族(ばんぞく)の住む東海・東国の征伐・征服を命じられる! は、

憐(あわ)れ・哀しも、再三に及ぶ侵略‐劇に、陰謀・侵略戦争に倦(う)み疲れ、

伊勢神宮に坐(いま)す、アマテラス神の使者‐伯母(おば)の倭姫(ヤマトヒメ)を訪ねる。

 

コメントを残す