当時アステカは、世界最大の30万人都市<Tenochtitlan(テノチティトラン)(石のように固いサボテン/古典ナワトル語>を中心に、近隣の国々を併合して一大帝国を成したことになりますが、蛇を咥(くわ)えた大ワシの奇異な国旗の紋章は、アステカ建国の神話的予言を象徴として作られました。
AD‐1428年頃から1521年までの約95年間に、メソアメリカの<アステカ>では世界四大文明の一つエジプト文明に匹敵する高度なピラミッド文明を築きましたが、アステカ文明は何故か世界五大文明には加えられませんでした(後述)。
過去と現在のメキシコの国のありようが神話を挟んで、時間がストップしたまま国旗に図像化されているように見えます。さらに良く視ますと、大ワシが蛇を咥(くわ)えている国旗の象徴図は《メキシコ‐アステカの仕組み》潰しに係わる秘密がそこに潜んでいます……。
メキシコ合衆国の前身《アステカ文明》は中南米(メソアメリカ)で一大帝国として栄えるも、1521年にスペインのコルテス(軍)によって、ほとんど抵抗することなくあえなく滅ぼされ、植民地化されて……1821年にスペインより独立する迄のスペイン人との混血(クレオール)時代、さらに国境を接するアメリカとの米墨(べいぼく)戦争でテキサスやカリフォルニア・他の領土も半分失い……フランス・ナポレオン三世による干渉戦争を経て、国内の改革・革命・動乱など政権交代が続き、不安定な政情の中でも一時、石油産油国として経済発展の中でメキシコオリンピックが開催され……今日に至るまで<メキシコの国旗>は何度も代わってきました。スペインに征服された時は、必然的にスペインの国旗がメキシコの国旗となっていました。
(下記図/エキスペリア「メキシコ合衆国の国旗の歴史」参照)