山裾から山頂でのことは見えないように、山頂でのことを語っても、山裾では理解し難いように……それにしても、人間世界は何か異常である。
AIロボットが益々進化して、いずれ人間を越えてしまうのと並行して、人間の言・動はさらに機械サイボーグ的になってきている現実を、もはや危惧し嘆息する段階は越えてしまっています。
タメ口、スマホ‐言葉、絵文字、壊れたロボット踊りのヒップホップが教育現場ではカリキュラム化され、国を挙げてのロボット踊りが蔓延している。接客・コミュニケーションのマニュアル化、修正しようとしても抜け難い否定的な癖の言・動、人の見る眼の焦点がずれていて、自然な人間の表情も落ちている。歯止めの効かないイジメ・暴力の凶暴化、機械的になっているから歯止めが効かない。機械はオン(1)とオフ(0)の原理で、マニュアル外や情報過多でオフ「キレる」ことになる……。
地球・人間はもはや精妙・精緻な量子コンピューターシステムに取り込まれてしまい、コントロールされ機械化されている現実を誰も知ろうとはしていません。
自然破壊・自然支配してゆく機械科学文明を、むしろ人類は謳歌さえしているかに見えます。
SF映画<アバター>では、ハイテク機械で装備する軍隊が地球世界を支配して更に、機械によるシステム化を越えた自然そのものに満ち溢れた惑星<パンドラ(金星)>に、戦争を仕掛けるも敗北してしまいますが、人類は正にその方向に向かってしまっていないか。
とまれわたくし達は、機械科学文明で<自然>が汚染され破壊されてゆく地球にあって、新たなる年に何ができるのか……頂きます、あらたまの光と共に熟慮・熟考を重ねて、更に光元堂グループの往路・復路の底に沈み込んだ仕組み課題の浄化・脱皮に邁進してゆきたいと思います。
新たなる2022年、よろしくお願い致します。
令和3年12月31日
浄化の会・光元堂 会主‐冨岡眞光