❊『自然の諸力・火の働き』No.1

ローソクや焚き火の炎が、静かにホノメいている姿を見ていると心の安らぎを覚えます。それは自身の身体の<火の働き(体温)>と連動して、心に温もりを喚起している。
日頃わたくし達は日常生活で、自身の中の<火の働き>始め、他の自然の諸力の働きについて、意志せずとも恩恵を受けていることなど考えたりはいたしません。
インフルエンザに罹(かか)り四十度近い高熱になった時、それを身体に感謝する人はほぼいないでしょう。むしろ高熱による弊害を畏怖(いふ)して何んとしても体温を下げようとします。風邪菌に侵された身体はその時、ウイルスと戦っていて何としても滅菌する必要で体温を上げている。
高熱が極まって来ますとすぐに体温は変わることなく、逆にゾクゾクとする寒気が襲ってきて身体が震えることがあります。その時たくさんの汗が出ていましたが高熱で、脳や他の器官に障害が出ないように発汗作用の<水の働き>で、自然に体温を下げようとしていました。
皮膚の体温センサー(触感)がキャッチした体温調整の指令は、脳の視床下部の<体温調節中枢>で行い、交感神経を通して<副腎髄質(副腎の一要素)>に伝達され、アドレナリンが放出されて心臓の拍動(心拍)促進が行なわれ結果、発熱が起きてきます。
自然の諸力の働きとしては身体の<副腎>は、火の働きそのもの具体的な中枢を形成しています。人間の身体はどなたが設計したのか、緻密・精密に超‐機械ナイズされていて神秘そのものでもあります。
副腎に関しては最先端の医療科学でも、他の臓器と比べていまだその働きは未知の領域のようです。