〈浅葱色の詩章〉
昔むかし、あるとき(Once upon a time)、
八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)の曰く、
「八雲(やくも)立つ出雲の国は、狭布(さの)の稚国(ちこく)なるかも、
初国小さく作らせり、故(かれ)、作り縫(ぬ)はな」
——幾重もの雲が沸き立つ、雲気・水気の、
生命力の働きに満ちた、出雲(iZUMO)の地は、
東〜西に細長い織布のような、稚島(こじま)でしたので、
志羅紀(しらぎ)・北門佐岐(きたどのさき)・
北門農波(きたどのぬなみ)・高志都都(こしのつつ)のクニの、
余分の地を割(さ)き、引き寄せ<国引き神話!>して、
元稚国(イズモ)と縫い合わせ、iZUMO平野・島根半島、
宍道湖(しんじこ)など、大きなる出雲となりました、よ。
この時、日本列島いたるところで、大地震!
陸地が浮上する、天変地異が起きたらし……。