『出雲‐iZUMOは島でした』 No.3

(はなだ)色の詩章(ポエム)

日本列島でも、時節遡(さかのぼ)ること1万5千年ほど前、

水面下に在った地は、隆起して各地の平野を成形し、

「八雲立つ出雲」平野は、山陰一の穀倉地帯となり、

宍道湖(しんじこ)は、iZUMO側に閉じて、斐伊(ひい)川が流れ込む、

汽水(きすい)湖となり、海水魚と淡水魚が共生する、

ヤマト蜆(しじみ)の大繁殖地となり、湖には、白鳥・雁・

鴨・ホシハジロ……あまたの、渡り鳥の飛来するよ。

出雲 iZUMOは、こんこんと「雲わき出(い)ずるクニ」、

近間(ちかま)の日本海や宍道湖から、立ち昇る水煙によって、

たくさんの雲の産まれ出てくる、イノチ集う古里(まほろば)。

と、雲には真実の姿を覆い隠す、秘めごとの意もあるる。

雲涌(わ)き出(い)ずるiZUMOは、どんな〈真理〉隠している?

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