アイヌ人は古来より、〈洞爺湖〉のことを、
山の湖「キムン・トー」と呼称してきました。
11万年前に、火山の噴火で大地に穴が空き、
洞爺‐カルデラ(釜)となり、そこに水が溜まり、
カルデラ湖‐洞爺湖が成形されました。
幾星霜〜時経(とき へ)めぐり、2万年ほど前に、
前身の有珠山(うすざん)が造山活動を開始して、繰り返し、
繰り返し玄武岩マグマを噴出し、成層火山と、
暗色の岩滓(がんさい)‐スコリア丘を造型(デザイン)しました。
〈有珠山〉のウス(ウシ)は、入り江・馬蹄形(火山)の意で、
アイヌ人は、新しい山「アシリヌプリ」と呼びました。
ここまでは科学‐地質学的な、儀軌・規範(norm)です……。
それはブラヴァッキーの著作した、神智学の宇宙発生論‐
「秘密儀軌(シークレット・ドクトリン)」ではなく、
洞爺湖の秘密儀軌は、その洞爺湖と5万年前に噴火して、
造山した〈中島!〉についての、神話(mythology)でした。
〈湖(沼)と島〉、それを「真名井(まない)の仕組み」と言い、
真名井は高天原(たかまがはら)‐神の国にある、汲めども尽きない、
清らにコンコンと湧く、聖水‐井戸のことですが、
島や岩に、地球の主神(しゅしん)系‐オオクニヌシ神と、
その妻神‐スセリヒメ神が湖水に、ともに、
潰れて封じ込まれている、仕組みのことです。
地球上とくに、縮図日本の地いたる所〜八幡神社地には、
多くその真名井の仕組みが、秘密儀軌されていました。