『宮城県菖蒲田浜海岸<空の行>』No.5

 

〘空の働き〙;

生命発生の源――食い尽くされて潜在《無源》化していますが、時間も空間も存在しないその最初の意思の具現化<空域>‐生命・宇宙発生の源の《無源‐生命》(旧体制機械妖怪システムによって食い尽くされて存在していない?)から、生命・宇宙が生み出されるプロセスは、原始的働きの《自然の諸力・六大要素》の<空の働き>がまず生じました。

時間も空間も何もない《無源‐生命》(現在は食い尽くされて潜在化している)から、生命・宇宙‐創造の意志(欲望)により生じた張力で、<空>の囲う・域・器の働きとなり<空域>が形成されました。それは無源の意志〜生命・宇宙の原型——生命においてはその本体のミタマ(魂)の働きを成し、宇においては時間・空間が生じて生命活動が展開する場・領域が形成されました。

その後、自然の諸力の<風〜火〜水〜地>の働きが起きて、最初の宇宙に一つの星が誕生して、最初の生命<神>が誕生する基盤ができました。物質界からではなくその上の精霊界から原始的な生命進化の道が始まります。

微生物から植物へ、植物から動物へ脱皮してさらには人間へ、人間から両性具有の一者<神>が脱皮・誕生しました。「人間が進化して神となる道」が開かれました。

 生命・宇宙の発生の源<《無源・生命》は何故か汚れていて、純粋な生命‐発生とは成らず、両性具有の一者<はじめさん>=無源‐生命でしたが、陽・プラス・善(魔)の働きで男性神<オオク二ヌシ神>を、陰・マイナス・悪(魔)の働きで女性神<スセリヒメ神>を創りましたので、特に今日に至るまで女性神(女性性)に様々な不具合が生じました。

 特に発生の源《無源‐生命》の汚れにより、生殖器の無い夫婦神の為にその空域の外からエネルギーを引き込み(粘着力)、生殖器を創った為に子供を胎内で育てることは死ぬほどの苦痛・違和感が生じたた為に、最初の女性神は子宮を取って捨ててしまいました(宇宙のゴミ捨て場の誕生)。

次世代・次世界を造ることを放棄したことになりますので、次に生まれてきた女性神に生殖器を付けて出産をさせることになります。その夫神(オオクニヌシ)もセット女(スセリヒメ)に合わせて生殖器を切り捨てたことになりますので必然、次のセット夫の男性神に生殖器を付けて子授けさせることになりました。

 この生殖器を切り捨てた最初の夫婦神と、生殖器を取り付けられて次の子産みをした夫婦神との関係を<元親・代理親>の仕組みと言っています。がこの事は今日に至っても、生命‐誕生の歪みとして人間世界にも反映してきていました(代理親の問題・他)。

 宇宙のゴミ捨て場に切り捨てられた、子宮の中には子供神が宿っていました。子は一人では生きてゆけませんので親に取り付いてその生命エネルギーを頂くことになります。最初にミタマ(空)の働きを、次に体(表現体/火)の働きを食べてしまいました。特にミタマ<空の働き>を司ります両神は闇の世界に落ち、コトシロヌシ神は食料を調達する<溜め地獄>を、ワカヒルメ神は怨念地獄の<血の池地獄>を形成してしまいます。