『おしゃべりはやめて!』 中嶋 稔

「おしゃべりはやめて!」

A Little Less Conversation! (Elvis Aron Presley)

Schweigt stille plaudert nicht! (独語)

Be silent! お「しずかに!]

 

いつまでも、しゃべり続けようとする言葉を、

ほんの少しの間だけ口を閉じて、〈無言・無心の森〉に、

静寂(サイレンス)! してみませんか……。

間を置くこともなく、相手のストレス的な言・動や、

状況にすぐ反応して、否定的な言〜動してしまう癖を、

隣の座椅子に、そっと置いてみませんか?

意識しなければ、正しいことを、正しい事として、

絶対‐確信的に、相手に説く……実は巷間(ちまた)の宗教や、

科学・学問のように、「NO!」と言いづらい、

〈真‐理〉と言う正義を、強要していませんか。

無自覚な説教や講義は、自分イノチの本体の《魂(ミタマ)》の、

澄みきった無心の、言葉ではなかったり……。

 

世界中へ一瞬に、数千万……コンピュータが排出する、

ネット情報の大洪水! 記号化し道具化した、

心・魂(ミタマ)意識を失った言葉が、大氾濫している。

いつからか、サイボーグ化してしまった〈身体・脳〉機能!

無機質に林立するビル街の風景に慣れてしまった眼は

静かに閉じて、CDや電子音がしみ込んた耳孔(みみ)を、

そっと間脳まで塞(ふさ)いでみる。あるいは建物・家‐空間に、

閉じ込めた空気をアロマすることに慣れた鼻腔(はな)は、

森林浴に連れてゆき、陽光‐不要な科学的栽培で育てた、

保存料漬けの野菜・果物の味に馴染んでしまった口腔(くち)には、

そっと有機栽培のチャックをし、アトピーや皮膚病に侵(おか)された、

身体の触(しょく)‐感覚には、清らかな打ち水をして、

今のいまに、絶え間なく、自分を立て置く!

 

「私のワタシの奥の〈わたくし〉とはなに?」

〈無心〉となり、静寂・静謐(せいひつ)にひたれば、眼前には、

忘却していた秘密(ミステリアス)で、神秘的な光景が視えてくる。

沈思(ちんし)〜黙想すれば、神様にも在ると言う、

生命(イノチ)本体の〈魂(ミタマ)〉のする、真理の言(こと)の葉‐〈真(ま)言葉〉が、

サワサワと、小春日和(こはるびより)に吹く風のように、

幾重もの涙で霞んで、靄(もや)いていた心を澄ませて、

お腹の底の底いから……口元に、湧き出て来るる。

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