『何処からやって来たの』No.3

茜色(あかねいろ)に染まる夕刻の逢魔時(おうまがとき)の空の下、
都市の高層ビル・ジャングルの雑踏の喧騒(けんそう)を、
歩いている時に、突然、襲われる、
頭蓋の奥の上方から、<虚しさ>・無気力感に。
行き交う人々はみな精巧な、サイボーグ人形のよう、
ナチュレの表情が、こんにゃく仕立ての金属的破顔(はがん)となり、
<空無>感を漂よわせながら足早に、いずこに向かって歩いて行く。
人類共通の心の深層に、眼には見えない<虚無>のエナジー・ビームが
彼方〜久遠の過去から、やって来ていはいないか。
夜(よ)る観る無辺大に拡大した、黒闇の海の生命・宇宙、
<そ>は暗黒(ダーク)エネルギー(68%)と、暗黒物質(ダークマター)(27%)、
半透明な虚空間を構成し、物質要素は(5%)といまだ、
最新の宇宙物理科学は仮説としているらし。