ワカヒルメ神系の怨念神‐<キマイラ・般若(ハンニャ)神>ですが、ギリシャ神話に出てくる怪物の事を《キマイラ・キメラ》と言います。テューポーンとエキドナの娘で、本来、ヒッタイトでは、神聖視された季節を現わす<聖獣>=春〜ライオン、夏〜山羊、冬〜蛇を象徴していましたが、神話ではキマイラの頭はライオンと、ヤギの胴体と毒蛇の尻尾を持ち、口から火を吐いて山々を燃やしていた怪獣神ですが、神・仏・霊・人間の根本的な生命の働き《ミタマ(魂)》を支配・喰う怨念神は、角の生えている<般若(ハンニャ)‐鬼神>となります。
基本的に女性神系の神界も、男性系の神の世界と同じように、正神界(表)・魔神界(裏)の、各<五女神系>神界>で形成されていますが、ワカヒルメ神系‐怨念神<般若(ハンニャ)神>は、潰されて怨念化した他の四女神——ニウツヒメ神(スセリヒメ神系)、ヒィドラ-神・ナマハゲ神(ヒツジヒメ神系)、黒髪夜叉・白髪夜叉(ヤシャ/イザナミ神系)・石凝姥(イシコリドメ)神・山姥神(ヤマンバシン/キクリヒメ神系)の怨念の働きすべてを、食べてしまいっている最強の怨念神になっていました。