詩文『光りと影のアラベスク』No4

 

目眩(めくるめくおもい、眼を堅く閉じても、

余りに激烈な、科学的光の閃光は、

まぶたの毛細血管のくれない色を、

容赦無く沸騰‐暴発させるかに!

第二次世界大戦の終焉を烙印した、

長崎の原爆の、爆心点の高度は、

地上から490㍍~+-25㍍で、

一点に摂氏‐数千万度の火球が発生し、

爆発から1万分の1秒! 超ミクロの瞬間に、直径約30㍍、

温度は摂氏30万度の火球となり、100分の1秒から

0.1秒の間に一気に、直径100㍍~280㍍に膨満ぼうまんした。

空中は痛みを伴った、数値を記憶している分けではない。

ヒトはその記憶を、コンピューターのオンとオフ、

0と1の組み合わせにして、保存・保管してしまった。

いま隣国を侵略して、自国領土とした超ワンマン権力者が、

「(略奪した)自国の土地を侵された時、核戦争となる!」

平然と〈偽悪〉を公言して憚はばからない、こころが傷まない、

権力者の影は、投下された地面にどんな姿影すがたを描くの……。

〘註〙〈❊〉

カラー・バス効果(Color bath色を浴びる)=ある一つの事や物を意識することで、それに関する情報が、無意識裡りに自分のエリアに集まってくる。「知覚の選択性」とも言う。

 

詩文『光りと影のアラベスク』No3

 

光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。

北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。

南半球では見たことはないが、

一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、

太陽光はその後ろに影を作る。

北極や南極では、モノの影は……

北極では、ヒトの真下〜直下にできる?

南極での影は、詩的に跳躍(ジャンプ)して、

頭上の虚空に投影される……か?

詩文『光りと影のアラベスク』No2

 

光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。

北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。

南半球では見たことはないが、

一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、

太陽光はその後ろに影を作る。

北極や南極では、モノの影は……

北極では、ヒトの真下〜直下にできる?

南極での影は、詩的に跳躍ジャンプして、

頭上の虚空に投影される……か?

詩文『光りと影のアラベスク』No1

 

中嶋 稔

自然(Natureネイチャー)も人類も、急激な変異の渦流に、

ヒト知れずに、飲み込まれているる。

酷暑の街々や夕涼みの縁台に、急に降る雨、

夏の季語‐夕立ゆだちは驟雨(しゅうう)・喜雨、突然の真っ白な、

瀑布のよな雨は白雨(はくう)とも……季語を喪失し、至るところ、

自然災害の爪痕を刻印し、神出・鬼没の大雨は、

ゲリラ雨〜ゲリラ雷雨、バージョンアップして、

線状降水帯〜「やまない雨はない」のに、

止むことない連鎖の豪雨の降るる、大厄・災害の日本列島、

酷暑に木陰も押し流され……海には、影たちの骸骸むくろが、

行くあてもなく、漂流しているらし。

『初音(はつね)ウグイス』No.4

 

「SF映画などでありません、これは」

地球の悲劇・惨劇と同時進行して、

今いまに、異次元世界でも起きていること。

「よーく観て、視てみてごらん!」

幾重にも殻をかぶった、私のワタシのわたし自身、

人間イノチの本体《魂(ミタマ)》のありよう、

「だれも知ろうとしないの、ほんとのこと」

青く清楚だった地球が、グローバルに、

半透明なダーク・グレイに変色していないか。

異常気候‐温暖化、異常気象……変異のオンパレード、

戦争・科学産業は、この世の春と謳歌し‐好景気かな。

「変異ウグイスなの? 新種ネオウグイス!」

「ホー ホケホケ」を卒業して、

「ホーホケキョ」でなく、ほこらかに、

「ホー ホケ ケキョー」

「ホー ホケ ケキョー」

 

〈❊〉註=後送