『永遠(とわ)の涙』No.1

詩文 中嶋 稔

見上げる透明な青空の下、

陽光に照らし出された地球の大自然世界は、

仮の姿〜陽が落ちて、現れた青空の向こう、

漆黒の数珠ずず黒い宇宙が、この世界よの本当の姿。

黒闇の宇宙に点々と浮かぶ、光り輝く星々の世界、

地球は光を失った物質化惑星、内底の中心の核(コア)は、

太陽の部位(はたらき)を宿して……太陽と月とを合わせた、

木星軌道大の恒星(ほし)を構成していた。

その以前は、太陽系宇宙のすべての惑星と、

太陽とを合わせた巨大な星! でした。

宇宙物理学はいまだ、ここ迄の真相を明かしていない。

わたくしたち生きとし生きる生命の旅は、遥かはるかなる、

その恒星経由で地球迄やって来た……

星々に住む神々の世界には、それが記録・記憶されているる。

「久遠の過去から、初期の生命・宇宙の、

創造段階で宇宙は機械化〈❊〉され、歪んで、

汚れてしまった宇宙を浄化・変革する、

《革命の星》でしたが、変革に失敗して、

その拠点としての星は破壊され、

星屑は飛び散り、現‐木星軌道大の、

太陽に縮小してしまった……」

新訂『滝・流水幻想』No.7

 

流(ル)・流・流・流・流(ル)

ル・ル・ル・ル・ル

ル・ル・ル・ル・ル

ル・ル・ル・ル・ル

流(ル)・流・流・流・流(ル)

 

〈❊〉註‐副腎=五臓六腑の一つで1㎝三角形をしていて、免疫力・抗菌力・抗癌力・ホルモンバランス・体温調整を司り、自然の諸力六大要素の〈火の働き〉。

〈❊〉註‐セオリツヒメ=旧体制機械システムに潰された滝・渓流の女神。

〈❊〉註‐無源(む)= 後記

〈❊〉註‐ウロボロスの蛇=古代のギリシャ語で、蛇は脱皮しながら成長してゆく、死と再生・不老不死の象徴、自身の尻尾を噛む姿は、破壊と創造、陰陽のバランス、完全性を表すが、ここでは円環して閉じている出口なし、はじまりが終わりを食べてしまっている、始まりと終わりを生み出した元の《無源》が、無限時間の彼方の初期の生命宇宙で、不条理なことが起きて消滅してしまった……。

新訂『滝・流水幻想』No.6

 

すべての生命・宇宙(せかい)の初めの始まりに、時間も空間もない、

《無源(む〈❊〉)》に生命エネルギーのみ満ちみちてあり、

存(あり)て在るすべての現象、

宇宙も生命も生じて、現今()に至る。

生命エネルギーは費消し不足すれば、おのずと、

補充・補填ほてんされ、汚れてマイナスに塗まみれれば、

清く綺麗になろうとするは、エネルギー原則かな。

大異変が起き生命エネルギーは、自身の尻尾を噛む、

ウロボロスの蛇〈❊〉「∞」無限大記号のように、

出口なし、無限〜循環しているる。

滝はWaterfall水が落ちて、セセラいで渓流となり、

身体では心臓が、血液・リンパ液・体液の滝となる。

水の働きが過度の薬物・電磁波・赤外線・紫外線……で歪み、汚されて衰弱して来ていないか。

新訂『滝・流水幻想』No.5

 

ダーウイン説を0(ゆう)に越える、新・生命進化論の開扉(かいひ)あり。

生命・宇宙のはじめの始まりに、《無源》より、

超ミクロ生命種の誕生あり、分裂・進化‐脱皮し……

進化・脱皮して、人間の母体の胎児のよう、

植物種から動物種へ、両生類‐鱶(フカ)胎児・人間へと脱皮して、人生道齢(よわい)七〜八〇年歳、

生命本体の働きの《魂/ミタマ》が、覚醒して……

逝去(せいきょ)した人間は異次元の、究極の生命宇宙(せかい)で、

神となる道をゆく。

「人間は進化して神となる!」

地球のこの物質現象世界でも量子コンピューターにより、

《AI・人工頭脳》が開発され、神々に変わって、

文化・文物への科学システム革命を、ひょうぼうする、

現代(いま)に、亡失(ぼうしつ)していた、

自然の冷ややかで、清冽な滝水の流滴(るてき)たちの、

セセラグ・・・セセラギ・・・の記憶や、

記録を、流(ル)・流・流・流・・・覚醒する時!

水は巡る地球〜天地に、生命の身体もくまなく。    

新訂『滝・流水幻想』No.4

 

嫗(おうな)は子供の頃から股関節脱臼で、微妙に片足を引きずり、

ときどき激痛が走り……六十才で手術を受けるも、

痛みは治らず、片足は短かくなっていた。

身体のバランスが崩れやすくなっていても、滝中では、

両手をあげてリンと立ち、心地よく、

天を仰ぎ、真冬の真っ白い瀑布に包まれて、

何事か滝の神とお噺(はなし)しているかに。

(旧)滝の神を瀬織津姫セオリツヒメ〈❊〉と言い、神様の世界で変革が起こり、

現‐水の神はセセラギヒコ神・セセラギヒメ神と、

別々の男女神の働きになった。

滝《水の働き》は人間や他の生命体では、血液・体液を通して、

その汚れを清め、エネルギー転化して活力を与え、

自然界では、川の水を堰(せき)止めたダムで、

電力エネルギーに変換してる。

『滝・水 幻想』 No.3

滝嫗たきおみなは子供の頃から股関節脱臼で、微妙に片足を引きずり、

ときどき激痛が走り……六十才で手術を受けて、

激痛は治ったものの、更に片足が短かくなり、

身体のバランスが崩れやすくなっていても、滝中では、

両手をあげて、リンと立ち、心地よく、

天を仰ぎ、真冬の真っ白い瀑布に包まれて、

何事か滝の神とお噺はなししているかに。

(旧)滝の神を瀬織津姫セオリツヒメと言い、神様の世界で変革が起こり、

現‐水の神はセセラギヒコ神・セセラギヒメ神と、

男女別々の神の働きにあらたまった。

新訂『滝・流水幻想』No.2

 

白装束の滝男人(たきびと)の無言・無心の息は白く、

氷ることがない、瞑想の深さは計り知れない。

身体が下半身から小刻みに震え出し、手に到って、

静かに滝男人が瀑布から離れてゆく、終始無言である。二十人余の若人の滝人は、焚き火を囲んでいた。

先に滝からあがっていた七十二才の滝嫗(たきおうな)が、

薪を積み火を起こしていて、自身は火に当たらずに、

離れて木製のベンチに座っていた。

身体からほのぼのと湯気が立っているかに。

嫗(おうな)の紫色の唇も小刻みに震えてる。

子供の頃から真冬の海でも、ちかまの波打ち際の砂浜で、

水遊びし、冷たく服を濡らし遊んでいた。

叱られても、叱られても……

体温調整は、腎臓の上のカシューナッツ大の、

小さな臓器・副腎〈❊〉が行なっているる。

新訂『滝・流水幻想』No.1

詩文 中嶋 稔

恐怖(おそれ)はないか、断崖から落ちゆく滝水たち、

ためらいはないか、三十七メートル余の絶壁より落下して、

シルクのカーテンを縦に広げたように降るる瀑布(ばくふ)よ、

浅い滝壺の一面に散在する小石群に当たり、

跳ね返って散り、あまた小さな氷ドームを作っている。

滝口を塞ぐかに岩が厳(げ)とあり、赤城大沼の伏流なす、

渓流の堰止めとなり、膨れ上がった水流が隆起し、

落ちて行く・・・・・錯覚か、

岩がグラグラ揺れることがある。

秋寒まで滝壺を飛翔していたセキレイは、

何処ぞかに寝ぐらを移しているる。

『滝・水 幻想』 No.2

白装束のリーダーの滝男人たきびとは、参加者に気合を投じる以外、

終始、無言・無心の息は白く、氷ることがない。

身体が下半身から小刻みに震え出し、手に到って、

静かに滝男人たきびとが瀑布から離れてゆく。

二十人余の若人の滝人は、焚き火を囲んでいた。

先に滝からあがっていた七十二才の滝嫗たきおみなが、

薪を積み火を起こしていて、自身は火に当たらずに、

離れて木製のベンチに座っていた。

身体からはほのぼのと湯気が立っているかに。

紫色の唇も小刻みに震えている。

子供の頃から滝嫗たきおみなは真冬の海でも、

ちかまの波打ち際の砂浜で水遊びし、冷たく服を濡らし、

遊んでいた……叱られても、叱られても。