『風はどこからきた』No.2

勢いよく切り捨ててしまったモノ、

誰にも告げずに来てしまったコトに、

無意識の井戸の底いに、何処までも、

その深さを測る、垂鉛(すいえん)の紐を、

垂れ下げて行くように、降りてゆく、

方途か術は無きか……身体の、傷ならば、

包帯を巻いて癒しを待てば、治癒するコトも、

複雑な心の傷には、どんな手当がいるる。