詩文『せ・つ・な・い!』

——これより、哀しみの故里(クニ)へ

そのはじめに「か・な・し・み」のあり

哀しみはやがて「せ・つ・な・さ」に変わり

せつなさは、限りなく希求(Desire)して

傷つき挫折した「お・も・い」と、むすぼれ

その傷口にさらに、傷を重ね

うち捨てられてきた、数々の「こ・こ・ろ」の行方

越し方の筋道、その糸口を探し……何処までも

遥かはるか無限の彼方と、思(おぼ)しき処まで尋ね

あぐねながらも、辿りゆく

その始まりの、初源と思おぼしきところへ