『扉を開けて 開ける星』No.1

一晩中「どなた?」かが、玄関の扉の

叩き金(ドア・ノッカー)で、ドアを叩いている

コツコツ・コツコツコツ・コツコツ……

風は無く、一本で杜もりのような庭の大楠(おおくす)から

千年余〜抱えていた静寂が滴となって落ちている。

ミニ展望台のある二階の天窓の、はるか

久遠の向こうには、数珠(ずず)黒い幾層もの

宇宙塵芥(ダークマター)を突いて、見たことことのない星が

一点! ミクロな穴を穿うがっているかのよう。

星の名は「開ける星!」

肉眼では視ることの叶わない

銀河宇宙を、10億個集めた〈三千大千世界〈*〉〉

わたくしたちの宇宙の、終着駅〜&そして〜

ここを出でて、広大無辺・無窮の

外宇宙に向かう、始発駅ともなるる。

「宇宙浄化・宇宙革命!」を敢行(かんこう)している

神々の集う「革命の星」とも呼ぶ。