『瀑布のアリア』No.2 中島稔

 

ゲリラ豪雨との出会いを、予期していたかに、

どこぞかに、傘を置き忘れて……

長い坂道も、ナチュラル・ダンシング、

転ばぬよう、舞い降りて行く。

あなたの、おぼつかない両足は、

激しくはね返える雨足が、しっかり握りしめているかに。

梅雨を店じまいする前の雨も、狂喜の舞踏してる。

古代〈真理〉は、言の葉だけではなく、

舞踏や楽音(がくね)・色アートでも、表現したらし。