東北‐奥羽は、杜(もり)の都の傍らの、
〈百年の杜〉で、朝方から霧雨が、
樹木の香りに、無音(むいん)に霞んでいた。
杉木立と竹林が、百年に渡って、
静かに、地の縄張り争いを続けてきたかに。
竹林が杉林を三分の一近く、
凌駕(りょうが)しかかった時節(とき)に、
竹は伐採されて、翌年からタケノコが、
地表に芽生えるのを辞めていた。
浄化の会 光元堂
東北‐奥羽は、杜(もり)の都の傍らの、
〈百年の杜〉で、朝方から霧雨が、
樹木の香りに、無音(むいん)に霞んでいた。
杉木立と竹林が、百年に渡って、
静かに、地の縄張り争いを続けてきたかに。
竹林が杉林を三分の一近く、
凌駕(りょうが)しかかった時節(とき)に、
竹は伐採されて、翌年からタケノコが、
地表に芽生えるのを辞めていた。