——古代の南米・中南米‐文明の神話《羽毛の蛇》 中嶋 稔
〘序 詩〙(導入)
神話(ミソロジー)は荒唐無稽(こうとうむけい)な、
空想的つくり話ばなしなどではなく、
異次元の神様の国で起きた、お噺(はなし)のことです。
日の本‐埼玉県さいたま市の〈別所沼公園〉は、
狂気的な天候異変から、逸(まぬが)れているかのように、
紺碧(こんぺき)の空と、落葉樹の鮮烈なグリーンが、
透明な池にミックス・ジュースして、溶け込み、
折々に、穏やかな佇(たたずま)いを彩色している。
間仕切りが曖昧に成った、暖冬には、
沼の表面(サーフィス)から、ロート状の噴水がふたつ、
大白鳥(しらとり)の羽毛(うもう)を、惜しげなく広げて、
遅咲き‐真っ盛りの、鮮やかな黄・橙・茶の紅葉と、
多彩にコラボレーションしている。