テスココ湖の二つの島‐テノチティトランと、
トラテロルコに築かれた〈アステカ帝國〉の、
30万の黄金都市は……やがて、南米‐アンデス・インカ(マチュピチュ)文明&
中南米‐マヤ文明の、諸‐都市とともに、スペイン・キリスト教徒の、
植民地‐侵略戦争で、13世紀初頭に滅亡するる……。
メキシコ・シティの地下に破壊‐埋没し、昏睡していた、
血塗られたアステカ文明……そのデジャブを投影する水海(みずうみ)、
初夏の〈キムントー〉山の湖‐洞爺湖に、
凍てついて針刺す、涙色の雨の烈しく降るる。
「平成30年7月豪雨」〜7号台風は、
日本列島〜中部地方‐以南〜北海道・大雪山の地も、
抉えぐり取り深く、その爪痕〈*〉を刻印しているるか。