今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』 No.2

「ホロロホロ、ホロホホロ」と鳥の鳴く。

 

東北‐奥羽の中心都市の一角に、《縄文の丘》と呼ぶ、

丘陵があり、どなたが伝承したのか〈縄文の丘〉は、

かつて中空に浮かび、あてどもなく千年・万年を、

漂流していた天空の丘だった、伝説(よし)……。

今は東北‐奥羽の〈百五十年の杜(もり)〉に降りて、

ひっそりと沈思・鎮座しているる。

いつからその一角に、厚い本を真ん中で開いて、

伏せたかの、切り妻‐様式の洋館が建ち、

《白い館》と呼ばれるようになっていたの……。