☆新訂‐詩『光と闇の世界』☆  No.1‐b

中嶋 稔

大量の両生類や爬虫類、原生植物が繁殖・繁茂して、

末期には地球上の九割以上の生物が、大量絶滅してしまった!

その中で羊歯(シダ)類・銀杏(イチョウ)樹‐達は、現世まで何故に生き継いできた。

イチョウ樹の並木の紅葉が、はらはら、ふらら・ふるる、

舞い・舞い〜放下(ほうげ)しながら降っている、黄金色の遊歩道を、

わけもなくそぞろ歩いて行き……ふと、空を見上げると、

どこまでも透明な、青い(あお)い空がいつもと同じよに在り、

良くよく仰ぎ視ると、光の点・点・点……粒子が、

天空からあまた無源数、降り注いできているよ、

分け隔てなく、わたくし〜達に向かって。

ここ迄は世界中の至る所、何処でもごくあたりまえに、

起きている日常的事象(イベント)ですが……陽が落ちて行き、あかね空が、

透明な群青色に変色してゆき、時が降り夜がページを(めく)る。