中嶋 稔
大量の両生類や爬虫類、原生植物が繁殖・繁茂して、
末期には地球上の九割以上の生物が、大量絶滅してしまった!
その中で羊歯類・銀杏(イチョウ)樹‐達は、現世まで何故に生き継いできた。
イチョウ樹の並木の紅葉が、はらはら、ふらら・ふるる、
舞い・舞い〜放下しながら降っている、黄金色の遊歩道を、
わけもなくそぞろ歩いて行き……ふと、空を見上げると、
どこまでも透明な、青い蒼い空がいつもと同じよに在り、
良くよく仰ぎ視ると、光の点・点・点……粒子が、
天空からあまた無源数、降り注いできているよ、
分け隔てなく、わたくし〜達に向かって。
ここ迄は世界中の至る所、何処でもごくあたりまえに、
起きている日常的事象ですが……陽が落ちて行き、あかね空が、
透明な群青色に変色してゆき、時が降り夜がページを捲る。