『五感 機械幻想』 No.2

 

☆「聴覚(Hearing)を閉じる」その耳腔(じこう)で

現代科学文明がその技術を巧みに、駆使して生み出している、

機械‐幻想世界、この世の在りて有る喧騒けんそうをシンシンとしんしんと、

降り積もる雪が吸収して、無音世界かのよう。

両耳腔(じこう)を指で押さえて、幽体の耳‐内聴覚(うちちょうかく)で聴く、

遥か彼方〜宇宙の星々で、奏でている楽曲……

宇宙協奏曲(コンチェルト)や、銀河(ミルキーウエイ)に共振して流れる夜想曲、

星〜星を回り渡る、宇宙風の奏している、

透明な水琴窟(すいきんくつ)のような、楽曲も聴こえてくるか。

今年の寒さは「寒さ」の文字も、氷結させる力あり。

いまだ一度も聴いたことのない、天使の囁き(スターダスト)の、

ミニ氷雪と光で奏でる、無音の弦楽曲、

肉身の聴覚を閉じて聴く……

地球〜至る所〜隈なく、侵食してしまった、

電磁波のミクロ音波‐公害を、備長炭(びんちょうたん)‐炭素と、

岩塩液とのコラボな〈地の働き〉で浄化するる。