『通りゃんせ 通りやんせ』No.6

 

うらぶれて日々うとく、都を遠く拝跪(はいき)しながら、

冤罪(えんざい)の思いかなえられず……北に流れ行く、

暖流の玄界灘に、時に北からの激寒の雪風、

吹き荒れる3月26日に、ヒトの息を止め‐置く。

死して京都の地への、怨霊(おんりょう)・荒ぶる鬼神となるも、

「心だに 誠の道にかないなば

祈らずとても 神やまもらん」……やがて呪い・

怨念を解いて、博多・京〜全国の平穏・学問の神となり、

機械科学文明‐全盛の時代に到りて、自然を破壊し、

征服することが、その本分であるかのような錯誤色の、

生命・宇宙せかいの歪みを変革する〈仕組み〉浄化に、

目覚める人々の集う、〈北野天満宮〉となるるか。

 

✻補遺(Addendum/アデンデューム)

「通りゃんせ 通しゃんせ

ここはどこの 細通じゃ」