〘破詩〙
<蔵王>の蔵は穀物やお宝を保管‐蔵する働きと、
王は最上の主宰トップの意あり——蔵王連峰の由来名<蔵王権現>は、
乱れ・荒廃した世を救済する為に、神・仏の働きを合わせ持った、
<救世主!>としてこの世に出現した——そのむかし奈良時代に、
修験道(/山伏)の開祖・役小角が、奈良は吉野の金峯山山上ヶ岳で、
未来世界の混迷も、救済する最強の救世主を山上に招来する、
千日間の修行を納める……最初に出現した釈迦如来でも、
続く千手観音でもなく、三番目に出現した弥勒菩薩でもなく、
三尊の働きを兼ね備えた、身の毛もよだつ、怒髪天を突く、
魔王の形相の<金剛‐蔵王権現>を招来する。
やがて東北‐奥羽の蔵王(連峰)に、その分体としてミタマ分けをした。
仏教系修験道ではその三尊の働きを合体集合して蔵王権現を、
神道系修験道では、大己貴命(/オオクニヌシ神)・少彦名命(/コトシロヌシ神)・国常立命(/クニトコタチ神)・日本武尊(/オオクニヌシ神)・金山毘古命(/オオクニヌシ神)を、合体・合一して、最強の未来神とするる。
古来〜蔵王は刈田嶺・不忘山と呼ばれ、
役小角が山形県の出羽三山‐羽黒山に登った折りに、
刈田岳を遥拝して、奈良県金峯山の<金剛蔵王大権現>を、
魂分けし勧請して、連峰に奉斎し、蔵王山と呼称したとも。