植物の精霊達が、何やらお喋りしているる、
いま眼にしている、機械コピー的な植物達と違い、
イキイキと自由に、場所を移動して飛び廻ってる。
人類の物質現象世界と、植物‐精霊界との間は、
厚いガラス様の壁で遮断され、閉じ込められているかに、
おいそれと、交流できないようになっている。
眼にしている現生(うつしよ)の現象界には、機械コピー化された、
植物の妖霊がばっこし、かどわかし等してないか。
異次元のあの世の常世(とこよ)には、自然生命〜本来の生き様がが、
潜んではいないか……何が起きたのか、
セミ族が一斉にお噺(はなし)しているかの、精霊たちの、
声音こわねがしてその出番を、今いまと待っているる。
〜つづく〜