『も一人のワタクシ』 No.2

 

植物の精霊達が、何やらお喋りしているる、

いま眼にしている、機械コピー的な植物達と違い、

イキイキと自由に、場所を移動して飛び廻ってる。

人類の物質現象世界と、植物‐精霊界との間は、

厚いガラス様の壁で遮断され、閉じ込められているかに、

おいそれと、交流できないようになっている。

眼にしている現生(うつしよ)の現象界には、機械コピー化された、

植物の妖霊がばっこし、かどわかし等してないか。

異次元のあの世の常世(とこよ)には、自然生命〜本来の生き様がが、

潜んではいないか……何が起きたのか、

セミ族が一斉にお噺(はなし)しているかの、精霊たちの、

声音こわねがしてその出番を、今いまと待っているる。

                            〜つづく〜