『亜米利加(アメリカ)大陸‐神話』No.5

 

ヨーロッパ大陸から、ジブラルタル海峡の向こうに見えた、

アトランティス大陸の最期を、ギリシャの哲学者プラトンは、

哲学書「クリティアス〈*註〉」に、ギリシアの政治家ソロンが、

エジプトの神官から聞いた話を、誤解を恐れず記述している。

アトランティスは豊かな資源を有し、強力な軍事帝国を築き、

大西洋上のアトランティス大陸を中心に、

地中海の西部一帯をも支配していた。

海神ポセイドンの末裔のアトランティス王家は、

支配欲・権力欲に取り憑(つ)かれ、非道を繰り返して堕落し、

神々の逆燐に触れ、高度な文明で栄えた大陸もろとも、跡形もなく滅亡し、

大西洋アトランティック オーシャンに、藻屑となって消滅してしまったと。

それは表層の惨劇、ほんとうの真実(こと)はそこには無い……。

❊ ❊ ❊  〜つづく〜