ヨーロッパ大陸から、ジブラルタル海峡の向こうに見えた、
アトランティス大陸の最期を、ギリシャの哲学者プラトンは、
哲学書「クリティアス〈*註〉」に、ギリシアの政治家ソロンが、
エジプトの神官から聞いた話を、誤解を恐れず記述している。
アトランティスは豊かな資源を有し、強力な軍事帝国を築き、
大西洋上のアトランティス大陸を中心に、
地中海の西部一帯をも支配していた。
海神ポセイドンの末裔のアトランティス王家は、
支配欲・権力欲に取り憑(つ)かれ、非道を繰り返して堕落し、
神々の逆燐に触れ、高度な文明で栄えた大陸もろとも、跡形もなく滅亡し、
大西洋アトランティック オーシャンに、藻屑となって消滅してしまったと。
それは表層の惨劇、ほんとうの真実(こと)はそこには無い……。
❊ ❊ ❊ 〜つづく〜