『わたくしと影』No.5

私が自分と思ってきていた、

肉身(モノ)それこそが影でした。

私という存在は一つではなく、

「私」の「ワタシ」の「わたし」の、

「わたくし」のように、異次元的に、

重層しているる——私‐肉体は、

〈ワタシ〉の影、精神体(ゆうたい)のワタシは、

〈わたし〉の陰、先祖体(れいたい)のわたしは、

わたくしの陰影かげ、〈わたくし〉神体は、

イノチ本体の、魂(ミタマ)のカゲ……

「人間は進化して神となる!」

『わたくしと影』No.4

五感を通して生存している肉体(からだ)を、

自分自身と思って生きていること、

多数の人間の知覚して生きているコトを、

それが自分自身と、錯覚していないか。

身体のどの部位も、自分の思い通り、

動いているモノなど、居はしないのに。

自分以外のどなたかが動かしている、が、

それは神ではない……本末転倒、

とかくこの世界は、錯誤で建築されている。

有って良いモノが否定され、正しくも無く、

無くて良いモノが、大手をふるって、

高層ビル林を縫う、紅葉する街路樹の路、

闊歩(かっぽ)して歩いているるよ。

機械科学に占拠された、地球世界では、

何モノかの〈影〉が、

システムが威張って、モノ事を動かしたり、

権威‐主張してきていなかったか。

 

『わたくしと影』No.3

枝葉ひと葉も残さずに〈自然〉を清掃した、

石造のスクエアーに、機械科学の粋すいを集めて、

超高層建築‐樹が林立し、都市の喧騒(けんそう)を飲み込むかに、

ビルの山陵が新たな、空っ風を生み容赦なく、

吹き降ろして来る……ひと知れず、襟を立てる。

建物には外に身を乗り出して観る、窓がない。

秘境を失って久しい奥山では、やがて巨大な石の壁に、

堰き止められる渓流が、岩〜岩を流れ打つ、

その烈しい音叉(おんさ)もすべて、皆〜みんな飲み込むかに、

シンシンと、記録的な雪が降り継いでいる。

身を投げる! 渓流沿いの露天風呂から、

身の丈に積もった、鳥の羽毛を重ねた雪布団に。

 

『わたくしと影』No.2

 

ずっと乾燥していた道が、私あるいは、

わたくし達の影を濡らしていた。

にわか雨が通り過ぎた午後に、彼方、

宇宙の果てまで空が、ハレ渡っていても、

私の本当の影(カゲ)が、不在だったならば、

赤日(せきじつ)の日には、外出することはできないのか。

世界には地上に真っ直ぐに、立った人や物に、

年に二回ほど、影ができない地域があるらし。

誰にでも在る、何処にでもできる影、

私固有の内なる魂魄(カゲ)は、いまだ目醒めていないの、

生命(イノチ)本体の《魂(ミタマ)!》は、いく枚もの不正序(ふせいじょ)な、

殻を被せられて昏睡しているる。

「そろそろその深い惰眠(だみん)より、おめざの帰還を!」

 

『わたくしと影』No.1

 

何気なく私が立ち止まった時、

私の影は、立ち止まらなかった。

転んで私が這(は)いつくばった時、

陰影(かげ)は立ち止まらず、

今度こそわたくしを置いて、

どこかに行ってしまった……か。

不在となった影の呟(つぶや)きか、

「一度だってあなたは、

立ち止まって、わたくしのコト、

理解しようとはしてこなかった。

いつでも、あなたと一緒にここに、

存在(あり)て、在ることを……」

『幻想の生命・宇宙詩』 No.3

「生命・宇宙は機械‐幻想!」

もう騙(だま)されてはいけない

この量子的<機械‐幻想>世界を

見て・観て・診て、良くよく視るる!

疲労する肉眼でも、あれかこれかの

心眼(幽眼/ゆうがん)でもなく、他を排斥する

唯一絶対を標榜(ひょうぼう)する霊眼(れいがん)でも、超人賢者の

慈悲・大欲の仏眼(ぶつげん)ではなくて、

清心<無心>な、魂(ソウル)<ミタマ>のする

神眼で「なに視える?」

はるか久遠・永遠の過去に、それはそれは

想像を絶することが起きていたのでした

今の人類社会よりさらに、歪んで汚濁した

眼を覆う、異臭の漂う生命・宇宙せかいでした

ある事由により、正・魔(欲)、善・悪の

エネルギーバランスが崩れ、生命・宇宙の

調和の原理・原則が踏み躙(にじ)られて

<神・仏・霊>人間も、潰れて異形(いぎょう)化し

悪魔・魔物、悪鬼、羅刹(らせつ)・魑魅魍魎(ちみもうりょう)

機械妖怪……が、悍(おぞま)しく跋扈ばっこする

惨劇の宇宙史を烙印していた……

 

〜2021年の師走月・年の瀬〜

☆あらたまの光あふれる、新たなる年につづく☆

『幻想の生命・宇宙詩』 No.2

「生命・宇宙は機械‐幻想」

<自然>と見ていたものが、実はナチュラルではなく

江戸の浮世絵師が、切磋琢磨(せっさたくま)して得た動体視力で

事象のその本質を見抜いたように

<波濤(なみ)裏の冨士>絵で、落ち来る波濤の

一雫(ひとしず)く、一滴・一滴を凝視し、描写していた

量子<ナノ‐ミクロ宇宙(せかい)!>、そこでは全て

相似形(フラクタル)に造形されている……

肉眼では視えない<量子コンピューター>

システムが造った<機械幻想>世界で

わたくし達は、精密な機械化(サイボーグ)人間として

生存して来ていたか……肉体と言う

<表現体>の各臓器、繊細な脳・神経‐

シナップス、あまた血管・毛髪に至るまで

どなた? かが緻密に生育・動作させている

それは人間、わたくしではない

物質界‐太陽系宇宙の地球で生きてゆく

肉体は百年の寿命の、高性能な宇宙服(サイボーグ)!

生命の根源的働きの魂(ミタマ)を運ぶ舟でした

『幻想の生命・宇宙詩』 No.1

             中島 稔

「生命・宇宙は機械‐幻想!」  

冬木立に、雪落ちの風の吹く

師走の冨士の御山(みやま)はことのほか

雪白の秀麗・神秘な、み姿しているる

背景には、果てしなく澄み渡った

紺碧の空……江戸の浮世絵師が

繊細の和紙に描いたかのよう

透明に底落ちした、その<北斎ブルー>は

久遠の旅に疲弊(ひへい)して、黒闇物質(ダークマター)色に

染め堕(おち)てしまった、生命・宇宙

その果ての果てにまで、突き貫いて

清冽(せいれつ)に祓え・浄化しているかに

『アトランティス&アストラン‐幻想』 No.3

 

<註1>;仕組みとは、久遠の過去から機械化され、量子コンピューター支配されて歪み・汚れてしまった、神・仏・霊・人間の生命・宇宙を、<宇宙浄化・宇宙革命>を行って、正しい純粋な生命世界に変革すること。

<註2>;プラトンのアトランティスについての著書「ティマイオス」「クリティアス」は、高度に発達したアトランティス文明の、肝心の内容が切り取られ抹消されてしまっている!? その影響は世界四大文明の高度な科学技術に表れている。(エジプトのピラミッド建築、インドのモヘンジョダロの原子爆弾投下の跡地?・他)

 

『アトランティス&アストラン‐幻想』 No.2

 

メキシコ人の先祖<アステカ人>は、昔〜昔し〜大昔し、

「アストラン!の地を出発した」との伝説あり。

アストランはアステカ人の原郷(マホロバ)! 永いながい民族移動が始まった、

伝説の予言の地に、新た融合・調和の国造りをする為に。

かつてその地は大西洋上に、存在していなかったか、

科学では未だ、幻の文明<アトランティス>大陸とともに。

1万5千年前に大地殻変動があり、大西洋‐アトランティック・オーシャンに、

沈み込み、今では海の底がアストランの原郷か。

休眠中だった北米大陸を含む、ヨーロッパ大陸近くまで在った、

地上の楽園‐《アトランティス(Atlantis)》文明の地は、

宇宙せかい革命の仕組み<註1>に失敗して、四度に渡った地殻変動で、

ほぼ完全に海に沈み込み消滅してしまっていた。

人類最初に、アトランティスについて説示した、

ギリシャの哲学者‐プラトンの言う、

最後は「大きな島<註2>」に縮小して、何事も無かったかのよう、

二度と復元(もどれ)ないアストラン共々、海の藻屑となってしまっていた。

青緑に澄んだカリブ海に浮かぶ、西インド諸島(Indias Occidentales)、

キューバやハイチ・ドミニカ……等、七千にも及ぶ島々は、

沈んだアトランティス大陸の、高い山々の山頂部の名残り、か。