『竹と空(くう)』No.2

 

竹の身体にはいくつもの節のあり、

竹の節と節とは、空洞(カラ)っぽつなぎ、

カラと空くうは同じ働き、同じ意味。

空は器・領域の域‐エリアの働き在り。

竹の中には、いくつもの空が住んでいる。

かぐや姫は月から、竹の母胎の、

〈空(くう)〉に受胎したらし……いくつもの、

カラっぽがあるから竹は靱(しな)やかで、大嵐で弯曲して、

地に頭が着き掛かっても、折れなどはしない。

心にも竹のように節と節があり、いくつもの空(くう)を、

宿していれば、折れることも、

キレる! 心も住み込めはしない。

執着して欲望が果たされず、不服・不満足するも、

常駐することなどできません、

「しなやかに、たおやかに、まっすぐに!」