『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.6

〘Calaisカレー‐Resipiレシピ‐2〙

*カレーの種類=スパイスカレーの発祥地‐インドカレー、カレー粉の発祥地‐イギリスカレー、両カレーを統合した日本カレー&家庭カレー、各国のカレーには、カシミールカレー、タイのグリーンカレー&レッドカレー、ミャンマーカレー、ベトナムカレー、スリランカカレー、フランスカレー(キュリ)、日本カレーは、北海道のタコ‐カレー、札幌のスープ(薬膳)カレー、熊本県の馬肉‐カレー、福島県はほっき貝‐カレー。カレーに特産物を加えて、群馬県は蒟蒻こんにゃく・椎茸‐カレー、宮城県は牛タン‐カレー、三重県は伊勢海老‐高級カレー/甲殻類ソース(アメリケーヌ/エビ・カニ)カレー、キーマカレー、ビーフカレー、野菜カレー、ほうれん草カレー(サグマサラ)……カレーパン・ナンカレー、他、人それぞれにカレー無変数(あまた)。

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『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.5

四十種類以上のスパイスで作るカレーは、

毎回、同じ味覚を与えはしない……。

「これだ!」と言うカレーに、年に4〜5回、出会った時、

日頃のカレー作りのジレンマな心が吹っ飛び、

何度か捨てたカレーへの、後悔が消えてゆく。

「続けてきて良かった!」と思える。

何種類もの芳醇な香りが口を満たし、

溢れ出して……いつもの、辛味が勝っているカレーが、

「まったく辛くない!」〜巧みに混ざり合った、

一粒一粒の香辛料の香りが、後から後から、

湧き上がって視える……辛味(ホット)カレーを突き抜けた、

優美な甘味感を味覚(テースト)して、瞬(またた)く間に、

身体中の細胞を、覚醒させてゆく。

カレーはインドから植民地支配していたイギリスに渡り、

明治時代の日本に、カレー粉カレーとなってやって来たらし。

日の本一の、四十(フォーティー)スパイス‐カレー粉カレーは、

ミッシェランのトップの星の、どんな料理も越えているる。

『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.4

〈*〉註=「唾液ツバ」はたくさんの酵素が含まれ、その消化力や免疫力で殺菌・抗菌‐作用が働く。匂い・味覚を反射(刺激)する働きもあり、刺激性の食物への緩衝かんしょう作用もある。

断食して山に篭こもって修行する修験者しゅげんしゃが、「霞かすみ(唾液を溜めて)を食べてその生存をつなぐ……」の伝承あり。

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『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.1

「今〜いまに、自分自身に居(い)てますか?」

高層ビルの事務所での、仕事を納めて、

カレー・パーティーに、招待された家の玄関に入り、

立ち止まって、ご挨拶‐ 致しましたか。

マリンブルーのまぶしい陶器製の鉢植えに、

熱帯の観葉植物・オーガスタが居ましたが、

バナナの葉に似た広葉で、加湿器‐ 役を成して、

時々に葉の裏・表に霧吹き致します。隣の鉢植えには、

淡いピンクのエレガントな香りする、におい桜や、

根が漢方する紫リンドウを、真柱の白ユリ・ピンク百合に、

寄せ植えしてる。「ごきげんよう!」致しましたか。

 

 

『縄文の丘 光りの館』 No.7

「〈白い館〉を染める驟雨(あめ)、正しいことを、

教示・教授する、慈善・偽善 (hypocrisyヒポクラシー)、

の働き宿す、白色(ジンクホワイト)な雨・・・の降る」

善と悪、プラス・マイナス、良性と悪性、

相反する働きの、白色(しろ)と暗黒色(くろ)を融合(ヒュージョン)して、

無色〜透明、自由〜無下(むげ)、さんさんと光り降る、

《光の館》と天変〜地異! するる……。

 

「ホロロホロロ、ホロホホロ、ホロロ」

『縄文の丘 光りの館』 No.6

「ホロロホロ、ホロホホロ」

 

奥羽‐魂(ミタマ)の原郷(まほろば)に、もののけの〈こだま!〉、

ヒソヒソと呟(つぶや)きのするる。

「人の魂(ミタマ)の棲み家を、〈肉体(フレッシュ)〉の舟と呼び、

人の住む館‐レジデンスにも、色々の彩色(カラー)ある。

青・赤・黄……総てのモノの色、混ぜ合わせれば、

数珠黒(ずずぐろ)〜真っ暗(くろ)‐黒すけとなる……。

光りの赤・青・黄色の三原色を重ねて、

合わせれば、透明な光となる妙技(たくみ)かな。

「〈黒い館〉に降る豪雨(あめ)は、否定・偽悪(pretendプリテンド)、

の働きする、ダーク色にそそぐ・・・雨」

今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』No.5

東洋の漢方薬や、西洋の薬を司る神様を、

薬師(クスシ)神と言い、仏教では薬師(やくし)如来と信仰する。

太古に中国全土を、最初に統一した開国の祖‐

〈黄帝(こうてい)〉を薬師神(クスシ)と呼んでいたらし。

ほんとうの神様の世界には、薬・医療・医学は、

不要とのこと——不備・不足〜不満足があるから、

〈欲望(ディザイヤー)〉が生じ、その欠乏・隙間(カケ)・歪みを、

埋め合わせるに、粉‐飾(ふんしょく)・争い・虚偽も生じる道理(ならい)。

「ホロロホロ、ホロホホロ」と、もののけのする囁(ささや)き。

 

今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』No.4

「ホロロホロ、ホロホロロ、ホロ」


東北・奥羽の虚空(こくう)を支えるかに、百五十年余、

すっくと立ち、生育してきたイチイ樹には、

小さな真紅の甘い実がなり、種子や針葉(しんよう)に潜む、

毒性‐アルカロイド成分は、煎(せん)じて神経痛、

糖尿・腎臓病の漢方と薬効するるか。

北東北・北海道には榊(さかき)なく、ご神事には、

雪‐強いイチイの枝葉を使う、らし。

今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』 No.3

その鳥の姿をだれ一人、視たことがない。

ヒトが来るぞ!」と、坂下あたりに見えると、

静謐な樹林の大気を、些(いささか)も泡立てることなく、

微(かす)かに「ホロロ・ホロロ」鳴き声のするる。

杉樹林の入り口‐エリアに、ヒトが来ると、

ピタリとその鳴き声が止むので、どなたも、

その姿を見たことがない……アニメ映画・「生きろ。

もののけ姫」の〈こだま〉似の、もののけのする、

ヒソヒソのつぶやき……この杜(もり)の、番人かもしれない。

今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』 No.2

「ホロロホロ、ホロホホロ」と鳥の鳴く。

 

東北‐奥羽の中心都市の一角に、《縄文の丘》と呼ぶ、

丘陵があり、どなたが伝承したのか〈縄文の丘〉は、

かつて中空に浮かび、あてどもなく千年・万年を、

漂流していた天空の丘だった、伝説(よし)……。

今は東北‐奥羽の〈百五十年の杜(もり)〉に降りて、

ひっそりと沈思・鎮座しているる。

いつからその一角に、厚い本を真ん中で開いて、

伏せたかの、切り妻‐様式の洋館が建ち、

《白い館》と呼ばれるようになっていたの……。