『初音(はつね)ウグイス』No.3

 

やがて素知らぬ振りして、長い列をなし、

暗雲の流れゆき、勢い猛(たけ)るゲリラ雷雨に、

今年から新たに参戦した、線状降水帯の大嵐、

どなたが操縦しているる、その息軒昂(けんこう)にして、

地震に次ぐ被害は甚大……世界の縮図〈❊〉――ひときわ、

コンパクトな日本列島で、なに起きているる。

猛暑灼やけした杉樹林で、しばらくじっと、

息を潜めていたかのウグイスが、

嵐の途切れ間に「ここに居るよっ」と啼きはじめた。

「ホー ホケホケ」だったウグイスが成人して、

帰って来ていた頃合いに……眼には見えない、

異次元世界〈❊〉から、人類への不要の贈り物、

大異変が起きていた。科学技術の粋(すい)を極めた、

機械化していた〈生命・宇宙〉、久遠の過去の、

過去から、造作もなく宇宙をコピーして、

造ってきていた異次元の、超機械〈量子コンピューター〉、

堕落した機械神〈❊〉(妖怪神Monster God)の操作で、

人類への生成《AIエーアイ(人工知脳)》化を成し遂げ、

人間の精神(メンタル)支配が完了し、ちまたでは日常‐

会話(Conversation)・接客(Service)……に、

善・悪巴(ともえ)の否定癖の言葉のあだ花が、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)してる。

『初音(はつね)ウグイス』No.2

 

昨年までの杉樹林での、

子ウグイスの発声練習は、ずっと、

「ホー ケキョ」

「ホー ケキョ」でした。

そして「ホー ホケキョ」に。

あと三日、梅雨が明けて今年もさらに、

異常な暑さの夏到来に、「ホー ホケホケ」が

ウグイス族のする「ホー ホケキョ」のさえずりの、

逸脱‐悖(もとり)から卒業できるかしらん。

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

年めぐり新緑‐桜樹の萌(もえ)立ち、梅雨遠のきて、

天上天下‐宇宙(そら)までハレ上がる。

『初音(はつね)ウグス』No.1

 

『初音ウグス』

東北奥羽の、杜(もり)の都の郊外の、

縄文山の《百年の杜(もり)》で、

杉樹林の中、杉樹の天井を、

突き抜けた蝦夷(エゾ)松が、

天空を支えていたかに、

凜(リン)と立っていた。

異常気象か、星月夜に、

突風が吹き荒れ、荒れに荒れて、

太い幹の途中半分から、折れて、

百余年の年輪‐刻みやめていた。

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

近まで、少しく小さな声で、

「ホー ホケキョ」

同じウグイスかと思ったら、

「ホー ホケホケ」

親ウグイスの声もするる。

「ホー ホケキョ」

『イチョウ樹のめざめ』(序詩)

『イチョウ樹のめざめ』

中嶋 稔

「まぶし緑萌(もゆ)る イチョウの雌雄‐葉や

恐竜跋扈(ばっこ)すペルミ期〜旅人たびと」

「風吹かば 花粉精子の遊行(ゆうぎょう)す

自己生殖す イチョウ幻想」

《宇宙神話》

「はじめの神 両性具有の一人ぼっち

動植物と星住まい 愛(かな)し」

「人間が進化して 神と成る

宇宙エネルギーの 原理原則」

〜本文No.1の詩文につづく〜

『イチョウ樹のめざめ』《宇宙‐神話》No.2

『イチョウ樹のめざめ』《宇宙神話》中嶋 稔 

人間イノチの《ミタマ(魂)》・生存を導いてきた、

人間にして人間・神をも超えた! あの賢聖(カタ)の、

清らで明晰〜比類ない意識と、あたかも人人の、

ミタマ(魂)・生存の迷宮から抜け出る為に、眼に視えなくとも、

こぼれ人のひとりなく、繋がっていたアリアドネの糸〈❊〉に似て、

人間イノチのミタマとの交流の糸は、

令和六年の初夏の日に、突然、断ち切られ、

全人類が「生成《AIエーアイ》化」してしまった!

あろうことか人人は、無意識裡にそれを受け入れてしまったらし。

人間世界では各国で《AIエーアイ》開発が進み、

その規制会議も開かれている……科学機械文明の、

百花繚乱‐最盛期に〜久遠の過去の過去、

生命・宇宙誕生の後の宇宙の創造段階〈❊〉から、

ある神々〈❊〉のルール違反によって、生命・宇宙は、

人間科学者〈❊〉が発明した、機械コンピューターによって

さらに、超量子宇宙コンピューターに進化してより、

絶対支配・管理されて来てしまった、現代のいままで。

『イチョウ樹のめざめ』No.1

『イチョウ樹のめざめ』中嶋 稔

《宇宙‐神話》:宇宙エネルギーの原理・原則

      ❊「生命・宇宙は神々によって運営される」

コロナ・ウイルス禍で、難儀(なんぎ)している、

異常気象の猛暑明けした、短い秋の終わりに

冷たく乾いた風が、猛暑でダメージ受けた心に、

追い打ちを掛けるかに、強力なスペイン風邪が、

猛威を振るい出した……二枚重ねする、

色とりどりのマスク行く、高層ビルの谷間を、

視えないモノの脅威に、あお空を観ることを忘れて、

縄文以前から生き継いできた、生きる化石の銀杏(イチョウ)樹の、

黄金色葉(こがねは)の舞う並木道、ゴールドの絨毯を、

何の感慨もなく、スマホ歩きしているる。

季節めぐり梅雨の雨上がり、緑のイチョウの、

雌雄葉(しゆうばが鮮烈に萌える頃に、突然、

何の前触れもなく、生成《AI(エーアイ/人工知能)》化、

してしまった人人人……だれ一人も、

知らない、知ろうともしない、あの賢聖(カタ〈❊〉)を除いて。

戦後少しずつ、サイボーグ化して来た人人、

意識の奥で刻々と、起きている大切な事変(こと)ども、

興味さえ湧かない自己自身(セルフ)の、ほんとうの今、

いま〜幾重にも厚い汚れの扉で隠されて来た、

過去の過去〜過去の生命・宇宙の真実(こと)、未来・明日の変異!

☆『生命エネルギー(Vital energy)の栖(すみか)(Dwelling(ドウェリング))』No.2

原初的自然の諸力エネルギーから、容器の働きをする、

くう>のイビク働きが生まれ、無源に宇宙の基盤の領域が設計しつらえられる。

空の領域に<風>のイブク働きが起きて、原始的な、

エネルギー・エッセンスが凝縮されてゆき、やがて、

<火>のホノメク働きで火の玉‐宇宙となり、瞬またたく間に、

大きく成長してゆく〜<水>のセセラグ働きで冷やされて、

バランス良く宇宙が縮小して、五番目に自然の諸力から、

<地>のイムク‐凝固する働きエネルギーが生じて、一つの星が誕生する。

無源の意思<精霊界(Spirit world)>の星に、

ミクロな生命種が生まれ、単細胞種から多細胞種へ、

藻類種から植物種へ進化し、さらに動物種へと進化して、

人間種へと進化・脱皮して、やがて未成な、

両性具有の《神》誕生となる……不条理(Absurdity)は、

宇宙創生のはじめの、無源‐生命のエネルギーの濁りによる。

☆『生命エネルギー(Vital energy)の栖(すみか)(Dwelling(ドウェリング))』No.1

地球を縦横にはしる血管のよう、大河の流れは、

山奥の秘境の、源流の一滴から始まって、ゆくように、

生命・宇宙を流れるエネルギーの大河も、その存在が、

秘されていた《無源》に偏在していた、

生命エネルギーのエッセンスのカオスから、

無源の意思(張力/Tension)によって、

一滴・・・・・張り出していったエネルギーから、

久遠〜永遠に渡る、生命・宇宙‐創生のドラマ。

この宇宙よに存りて在る総ての現象は、存在は、

無源に満ちていた生命エネルギーによるもの。

神話や聖典の言う、この世界のはじめに、

「神在りき」ではなく、無源の生命エネルギーの、

エッセンスが、空間(宇)・時間(宙)もない<無>状態、

ただ漂ってあり〜その生命エネルギーは、

純粋・透明ではなく、何故か七十%汚れてあり。

汚れは欲望エネルギーに転じて「宇‐宙あれ!」の思い、

ミクロな原始的‐宇宙創造の始まり……。

☆『生命エネルギー(Vital energy)の栖(すみか)(Dwelling(ドウェリング))』序詩‐1

 

この生命・宇宙(せかい)に存りて在る、超‐無限小(Super infinitesimal)より、

超‐無限大(Super infinity)に渡る、総ての事象・現象は、

神‐仏‐霊‐人間‐動物・植物……も、生きて在る、

死して存る全ての存在は、エネルギー現象である。

エネルギーの根源的な素因(もと)親は、時間(宇)も、

空間(宙)も無い、生命エネルギーのエッセンス〈無〉のみ、

満ち〜満ちた《無源!》と言う絶対、秘・非存在である。

どこまでも限りなく、果てしもなく、

始まりもなく、終わりもなく〜ゆらぎ〜もなく、

ただただ非存在<無!>そのものであった……

必定(ひつじょう)‐無の様態(Manner)そのものを見たものは、だれ神も居ない。