新訂詩『樹林 自然幻想』No.5

 

☆ヒトが寝静まった夜に、樹木がそれと知れぬよう、

 散歩・散策する不思議噺ばなしは、かつて子供達は知っていた。

「薬をやめれば病気が治る」ある老医師が言った。

触診とメンタル対応‐診察で、頭痛や腹痛、

ちょっとした病状は治(おさ)まり、

調和的〈言の葉〉を掛ければ、軽減する病状のあり。

人間の身体にも自己〈免疫力・抗菌力・抗癌力〉の、

防衛本能があり、日々刻々、眼に見えぬ戦いが、

身体の内で繰り広げられているる。

昔そのむかし、中国(中華)を最初に統一した、

〈秦の始皇帝〉が、臣下や日の本に来て永住した徐福に、

不老不死の薬種‐捜しを命じて、見つけた〈白豆杉〉は、

中国雲南省の最も磁場の良い、高山の秘境地に、

樹齢3000年余の、生命力を誇る高山樹木、

第4紀氷河期の激寒(ざむ)期から今日まで、生き継いで来た、

地球最古の貴重な仙樹‐漢方薬かな。

☆竹林に秋冷えの嵐カゼ吹き抜ける……弓ともなる竹幹(ちくかん)や、

あまた細長い竹葉が、てんでんの揺動リズムで、

打ち合い圧(へ)し合い〜踊りなどしているる。

〈❊〉註=人間には身体の奥にイノチ本体の働き《魂ミタマ》があって、それを覆い隠すかに、殻(霊体/機械サイボーグ体)によって閉じ込めているように、植物には《精霊》の働きが奥にあり、機械科学化された殀霊体(妖精)が覆っている。

❊以下、詩文は〈会員ページ〉へ、つづく〜