新訂詩『樹林 自然幻想』No.4

 

☆花粉症! 杉樹の花粉が悪いのではない、進化と称したあまたの科学薬剤が、壊してしまった、自然(ナチュレ)‐欠如の、アレルギー症状(Symptoms)か。

 

海風に抗ってきた松樹林が、大津波で地面から、

浮き足立ちし、立ち枯れてしまった。

新たな松林は、コンクリートの高い堤防に守られ、

防風林・砂防林の仕事を失職して、ひっそりと佇(たたず)んでる。

その年から松樹林からセミ殻が消えて、

蝉時雨しぐれはなくなり、テトラポット打つ波濤の海潮音のみ。

本当の働き・意味よりも、たてまえが優先される、

機械科学‐量子コンピューター・システムのする、

現代(いま)全盛時代に、ますます自然は無機化してゆき、

ヒトの身体は病体化し薬品づけ、病んだ臓器・

器官に替わって精密機械の臓器・器官が、

病院ネットワーク・システムとジョイントして秒刻み、

何処にあっても、監視(まも)っているかの偽善‐白衣着て、

病院の白いベッドは、ついの栖(すみか)となるるか。