ホー ホケキョ
ホー ホケキョ
来年の梅雨が、めぐって来る日まで、
〈こころ〉の震災復興が、
いまだ終わっていない南東北の、
何処ぞかの町の杜もりに、
ひさしく、旅に出掛けるらし。
「ホー ホケキョ!」
浄化の会 光元堂
ホー ホケキョ
ホー ホケキョ
来年の梅雨が、めぐって来る日まで、
〈こころ〉の震災復興が、
いまだ終わっていない南東北の、
何処ぞかの町の杜もりに、
ひさしく、旅に出掛けるらし。
「ホー ホケキョ!」
今では娘‐ウグイスと、コラボレーション。
「眼に見えぬ力で、日の本の自然を壊して、
異常気象に変えたのは、だーれっ!」
ホー ホケケキョ
ホー ホケケキョ
ホー ホケケキョ
檜扇(ひおうぎ)の実の色のよう、数珠ずず黒いカラスが、
夏訪(おとず)れの大気に、連呼〜連弾している日に、
昨年より短時日に、一人前になったウグイスが、
ホー ホケケキョ
ホー ホケケキョ
近くに居た、親ウグイスが時々、
ホー ホケキョ!
ベテランのウグイス嬢の、熟練した声音で、
ウグイス族‐伝統の詩文を一度、読誦した。
自然がバランスを、崩している時節(とき)でも、
親‐ウグイスは、イライラせずに、
ホー ホケキョ!
ホー ケキョ
ホー ケキョ
子のウグイスが、初音(はつね)したでしょう。
ホー ケキョ
ホー ケキョ
彼方、上州‐赤城山の麓の街では、
突然、四〇度越えした真夏が、
梅雨を引き裂くようにやってきて、
三日間、日本列島に滞在し、
瞬く間に梅雨に、戻った日から、
少しく上達した、娘‐ウグイス、
ホー ケキョキョ
ホー ケキョキョ
新米ウグイスが、ウグイスの詩(うた)、
日がな一日、練習を積み重ねてる。
ホー ケキョキョ
ホー ケキョキョ
毎年〜毎年、異常気象つづきで、
日の本の四季はいつから、
狂い始めて、箍(たが)ずれしてきたか?
今年もあいまいで、不決断な、
梅雨がやって来た、その日に、
東北‐奥羽は、杜(もり)の都の傍らの、
〈百年の杜〉で、朝方から霧雨が、
樹木の香りに、無音(むいん)に霞んでいた。
杉木立と竹林が、百年に渡って、
静かに、地の縄張り争いを続けてきたかに。
竹林が杉林を三分の一近く、
凌駕(りょうが)しかかった時節(とき)に、
竹は伐採されて、翌年からタケノコが、
地表に芽生えるのを辞めていた。
「少しく汚れた〈無源(む)〉から、生命・宇宙が始まった!
との真相は、物理・科学的には不条理化か」
〜つづく〜
「ほんとうにこの宇宙が〈無〉から始まったのなら、
それに始まりも終わりもない。不条理(Absurdity)」
ある日突然CDが、録音テープやレコード音盤(ディスク)に、
取って代わってしまった時、強烈なショックを、
憶えたことは無かったか。
精緻な機械音への、違和感!
「CDの機械(デジタル)曲は聴きたくない、二度と」
お腹の奥から不快感が走り、しばらく、
クラシック音楽を聴くことを止めていた……
世界中に瞬(またたく)間に、デジタル曲が溢あふれ出したので、
それに感染するに、暇(いとま)はいらなかった。
キューバ音楽や、中南米・南米のCD楽曲、
スマホ音楽がぐるりに、満ち溢(あふ)れていなかったか。
「始まりもなければ、終わりもない」
いつも見慣れていた光景が、ほんとに突然!
変わってしまっても、誰ひとり驚きもしなかった。
至る所で機械科学‐製品の「利便!」が提供されて、
いつの間にかみんな皆、自身が機械サイボーグ化されていることに、
気づかない、畏怖(いふ)することもない……それは、
人類〜未曾有みぞうの大異変・大変異現象なのに、
いつの間にかヒトの五感が、麻痺! 無感覚・
無感動になってしまっていたことに、
何かがヒトの奥で、変わってしまっている事に、
素朴な疑問符「?」も、透けて消えてしまい、
マニアル通りの固定観念(ステロタイプ)の仕事、癖・習慣〜生活に、
畳み込まれて、出口なしに成ってしまってないか。
人類みんな皆、機械幻想‐人生(ライフ)に引きこもり。
「始まりがあれば、終わりがある」
かつて人間ヒトがいた場所に、いつからか、
誰ひとりも見えなくなっていた。
人間のする仕事を機械が代行してる。
改札口でする乗車切符のカットも、
切符販売していた窓口にも、乗客の往来する、
駅空間にもうだれ一人の、駅員も見えなくなっていた。
あらゆるトラブル・事故を想起して、物理科学の、
精緻せいち・精密な粋すいを集めて開発された機械‐
切符販売機や改札口はミスなど犯さない。
過剰労働で消耗し、故障することはあるけれども。
「科学による高度な機械文明化で、ほんとうに、
この世の誰が恩恵を受け、利便になったの?」