新訂詩『雨上がりまで コーヒーを』No.1 中島稔

 

「雨上がりまで コーヒーを」の、

タイトルは、この〈詩〉より先に、

生まれて来たの?

詩のタイトルにするのでなく、

「雨上がりまで コーヒーを」の、

一行詩! のままで良かったのかも……

 

梅雨のさなか、降り止まない雨の時には、

今年一番の酷暑の魔夏に、通り過ぎる驟雨(しゅうう)にも、

「雨上がるまで コーヒーを」

イチョウの葉が、黄金色に舞い〜舞い〜放下(ほうげ)

精一杯生きて、燃え尽きるイノチは、

フイナーレに、光りのダンシング……