風の栖(すみか)は 洞爺湖ジオパークの
何処に潜み 久しく住居するるか
湖の向こう〈蝦夷(エゾ)富士〉後方羊蹄山(しりべしやま)〜
「尻別川と真狩川が後方を巡っている山」の、
アイヌ語のマッカリヌプリから、風の吹くか。
洞爺湖を挟んで、両翼に海が見える、
右方の噴火湾より、太平洋が、
少しく離れて、左方に日本海が……
真冬の雨の日には、湖岸や岩や木々の枝〜枝に、
風のアートする「飛沫(しぶき)氷」が、重力を無視した、
不条理な氷結‐彫刻してる……
樹々の枝と枝を結んだ、ラグビーボール状の氷結、
こじんまりとした、切り出し氷のように氷結して、
その底いから幾本もの、鉛筆形〜氷柱が下がり、
先き端には、少しく大きめの線香花火のよう、
今にも落ちそうな氷玉ひだまを付けている。
冬雨と風が創作する、舞踏バレーの難度ポーズ、
片足立ち90度角に、開脚した足を真っ直ぐ上にあげ、
手は前後に延べる、アラベスク・ポーズに似た氷結してる。