改訂‐『洞爺湖‐新説話 風の栖(すみか)』No.4

 

北の湖〜洞爺湖〈山の湖(キムントー)〉は、水深〜深く、

冬も不凍湖となり……夏にはその底い深くまで、

蓄えた熱が、冬期に放出されて少しく温い湖水に、

さざなみ立つ湖面は、北の湖でも凍ることを止めている。

湖の底にも、火の神の胎児が眠っているるか。

時の流れの長〜短はあれ、物質世界は無機的に連鎖・

連動していて、地形のどこを切り取っても自己相似(フラクタル/Fractal)、

超精巧な機械コンピューが、操作・運行しているかに。

デジカメでフォトすれば、無機質‐精密な相貌が映る。

機械ナイズされた〈自然〉も、過度の酷使には、

自然災害で反抗し、不可思議‐景観を産み出しているらし。

洞爺湖の中島(なかのしま)は、五万年前の昔しむかしに、

爆発して生まれた、洞爺カルデラの中央火山を成す。

中島の西山‐トーノッケヌプリは、エジプトの、

先鋭ピラミッド型に、アイヌ名の付かない北山は、

中南米・アステカの台型ピラミッドに酷似してる。

島の向こうから羊蹄山が、何事か覗き見しているる。