『幻想の生命・宇宙詩』 No.2

「生命・宇宙は機械‐幻想」

<自然>と見ていたものが、実はナチュラルではなく

江戸の浮世絵師が、切磋琢磨(せっさたくま)して得た動体視力で

事象のその本質を見抜いたように

<波濤(なみ)裏の冨士>絵で、落ち来る波濤の

一雫(ひとしず)く、一滴・一滴を凝視し、描写していた

量子<ナノ‐ミクロ宇宙(せかい)!>、そこでは全て

相似形(フラクタル)に造形されている……

肉眼では視えない<量子コンピューター>

システムが造った<機械幻想>世界で

わたくし達は、精密な機械化(サイボーグ)人間として

生存して来ていたか……肉体と言う

<表現体>の各臓器、繊細な脳・神経‐

シナップス、あまた血管・毛髪に至るまで

どなた? かが緻密に生育・動作させている

それは人間、わたくしではない

物質界‐太陽系宇宙の地球で生きてゆく

肉体は百年の寿命の、高性能な宇宙服(サイボーグ)!

生命の根源的働きの魂(ミタマ)を運ぶ舟でした