『風の栖(すみか)』No.1

 

☆〘風の栖(すみか)〙;  中島 稔

 

風の働きは、春と夏の間(あわい)に、

連なる山々の中腹から、

いく筋もの、朝靄もやとなって、

立ち昇る、林立する様態さまに似ている。

「風立ちぬ!」

ひと知れず、伊吹イブキ・イブキいる、

風はいずこに、秘そみ住むか、

風の栖すみかを尋ねて……。

宇宙でも真空に、吹く風のあり。

太陽の高熱の太陽大気のコロナが、

太陽に止(と)どまれずに、高熱で放出され、

時に嵐のように、太陽風の吹く、

地球の磁場に向かって。

紫外線・赤外線・電磁波……

地球では<空(くう)の働き>のオゾン層が、

それを優しく包むも、科学‐物質による、

大切な自然やO3(オゾン)〜破壊が、ここにも及んでる。