『亜米利加(アメリカ)大陸‐神話』 No.2

 

☆「人間は神となるために生まれて来た」

インディアン・ジェロニモは、神と成った今も、

戦い続けているる……白人至上主義のカーボーイや、

騎兵隊の亡霊や、機械科学文明システムに取り込まれて、

サイボーグ化し、妖怪化した堕落神達とも激闘しているる。

かつてアメリカに、百五十万人以上いたインディアンは、

一九二〇年代には、インディアンの総人口の二割にまで激減していた。

その時節(とき)アメリカは、オートメーションによる大量生産と、

大量消費する世界の覇者として、空前の大繁栄を遂げた。

発明されたラジオからは、至る所に音楽が流れ、

レコードも普及してゆく……ニューオリンズを起点に、長年、米国の人種差別・奴隷制度で抑圧されてきた、

インディアン同様に、苦悶して来たアフリカ黒人の、

音楽‐ジャズが、時軸(ときじく)を得たかに、亀の島アメリカ大陸を、

またたく間に、世界をも席巻(せっけん)していった。

——人種差別はなぜ起こる?(why racism happens)