『寒〜暑 烈しき町で』 中嶋 稔
年に一〜二度だけ、ほんの少し雪の降るる、
空(から)っ風の吹きまくる町で、今年ばかりは
ドシン・ドシン・ドシン……北極の白クマのような、
大雪が容赦無く、落ちてきた。
むかしは上毛(かみつけ)の平野側は、雪国でもないのに、
軒先きから、いく本もの太いツララが下がり、
雪室(かまくら)を作ることができる時節(とき)もあった。
浄化の会 光元堂
『寒〜暑 烈しき町で』 中嶋 稔
年に一〜二度だけ、ほんの少し雪の降るる、
空(から)っ風の吹きまくる町で、今年ばかりは
ドシン・ドシン・ドシン……北極の白クマのような、
大雪が容赦無く、落ちてきた。
むかしは上毛(かみつけ)の平野側は、雪国でもないのに、
軒先きから、いく本もの太いツララが下がり、
雪室(かまくら)を作ることができる時節(とき)もあった。
わたしの脳や身体はこのままでは、機械体(サーボーグ)!
この肉体のどの器官・臓器をとってみても、
わたし自身のモノは、何一つなし。
朝食に食べたお米や野菜・魚や卵が身体の、
血肉となるも……その働き-要素は、
わたし自身によるものでは無い!
他の生命(イノチ)たちの、生命エネルギーを摂取して、
形成されている、わたしの肉体-要素……。
どなたが管理・運営しているる、身体-環境(ワールド)。
洞爺湖の 秘め事燃やし 水上花火か
水上花火か 百花繚乱りょうらん 山の湖キムントー
天翔あま かける 湖面走るや 花火! 舞踏まい
〈*〉註=『マトリックス・Ⅲ部作』この世界はコンピューターが作った仮想世界である! そのシステムに支配されて、サイボーグ‐奴隷化した人類を救済する為に救世主‐〈ネオ〉は、トリニティーとモーヒィアスを中心にした人類の抵抗軍に加わり、現実と仮想空間とを行き来しながら、エージェント‐〈スミス〉を中心とした、コンピューター支配システムと戦い、それを打ち破って人類を解放する。
〈*〉註=全国14都道府県で200余名の大豪雨・大災害の犠牲者(平成30・7・12現在)、の方々の、ご冥福を心より祈りあげます!
テスココ湖の二つの島‐テノチティトランと、
トラテロルコに築かれた〈アステカ帝國〉の、
30万の黄金都市は……やがて、南米‐アンデス・インカ(マチュピチュ)文明&
中南米‐マヤ文明の、諸‐都市とともに、スペイン・キリスト教徒の、
植民地‐侵略戦争で、13世紀初頭に滅亡するる……。
メキシコ・シティの地下に破壊‐埋没し、昏睡していた、
血塗られたアステカ文明……そのデジャブを投影する水海(みずうみ)、
初夏の〈キムントー〉山の湖‐洞爺湖に、
凍てついて針刺す、涙色の雨の烈しく降るる。
「平成30年7月豪雨」〜7号台風は、
日本列島〜中部地方‐以南〜北海道・大雪山の地も、
抉えぐり取り深く、その爪痕〈*〉を刻印しているるか。
世界大陸を縮小して集めると、日本列島となる不思議(ミステリアス)、
世界地図を俯瞰ふかんすると北海道は、北米大陸に酷似してる。
洞爺湖は、メキシコ・シティーの埋め立てられた、
テスココ湖・シャルトカン湖・スンパンゴ湖・チャルコ湖・
ソチミルコ湖を合わせた《旧‐瓢箪(ひょうたん)湖》に当たり、
両湖とも古代より〈羽根の生えた蛇〉伝説・神話のあるる。
中南米(メソアメリカ)の神〈ケツァルコワトル〉は、文化・農耕、
人身供儀を辞めさせた平和の神とも、その、
風の神の化身‐羽毛のある蛇神は、マヤ・アステカ文明の、
ピラミッドの台座にも、造形されている。
洞爺湖の蛇神〈ホヤウカムイ〉のアイヌ伝説は、近在の村で、
流行した天然痘の病魔から、洞爺湖に逃げてきた村人を、
翼を持つ大蛇〈ホヤウカムイ〉の放っていた悪臭で、
疫病神を追い払い、人々を救済した、愛(めで)たいお噺(はなし)のあるる。
<大自然>‐災害も神の行為ならば、そんなカミなどいらぬ!
そんなカミに額(ぬか)づいて、拝跪(はいき)などはせぬ。
角・牙が生え、そを隠した鬼神(カミ)が居ると聴く。
人の心にも潜み居る、赤・青・黄・黒・白の鬼たちに、
気づかなければ、小さな胸から飛び出して、
人の心に侵入して、跋扈(ばっこ)・蹂躙(じゅうりん)する!
想念が作る鬼、堕落したカミ(!?)が鬼ともなる、と。
最強の鬼は科学・学問・宗教に巣食う、<真理・正義・愛>を説く、
黄金色(こんじき)に輝く、<偽善‐鬼!>のいるる。
コンピューター科学も、操作すると言う鬼神(カミ)!
S・F 映画〈母型・基盤(マトリックス)〉は、空想でなかったようだ。
静寂・静謐(せいひつ)に、祝砲のするる、
北の地の山の湖‐キムントーに、水上花火、
新たなる、改たなる、始まりの祝祭・祝典の、
水上花火〜打ち上がり、走り抜ける〜水上花火……
洞爺湖の星降る、ハレの夜空に、
大嵐の後の湖上の夜る闇を、澄みきった、
今いまの、<色々の想い>‐彩りペインティングして。
南の地の中国地方〜京都・岐阜では、今もなを、
狂気の嵐‐豪雨が、列島の平穏の日日(にちにち)、
穏やかな日常を、土足で蹂躙(じゅうりん)して、
破壊し尽くそうとしているる……
「だれも知らない! 気づこうとはしないの……」
秘された、何者かによる精神破壊・操作〜現象なのか!
絶え間なく、人知れず、透明な暗黒物質(ダークマター)の降るる。
昨日に、汗を流す烈しい運動や重労働も、
してはいないのに、異常に朝が疲労して、
だるく目覚めることはないか、時には、
わけもない、孤独・寂寥せきりょう感に沈んでいたり、
底知れぬ不安や、恐怖感に襲われてしまったり、
いつになく深く、徒労・虚無感に覆われて、
汚れてしまった! 感に襲われている、
ここを離れてどこぞかに、行ってしまいたい、
もう今にでも消えて、無くなりたい……。
淡い海色(マリンブルー)で包まれた地球も、他のキララ星達も、
限りなく深い、底なしの、透明にさえ窺みえる、
数珠黒(ずずぐろい)黒闇(やみ)‐空間! の宇宙に浮かんでいる。
その闇は超ミクロで透明な、一見、無味・無臭な暗黒物質(ダークマター/dark matter)——
電子顕微鏡で視れば、久遠の過去から生命‐宇宙に、
廃棄されたミクロ‐ゴミ〈ヘドロ〉で、できている。
どなた宇宙‐生命が,うち捨ててきたのか、
そ‐暗黒物質! 平穏そうなこの地球世界にも、日々‐
刻々と、降り注いできてはいないか。
透明膜となって、すっぽりとわたくし達を包み込み、
無意識にまで浸透・侵食してしまっているる……
——凍てつく冬(イベール)の雨が、時雨(しぐれ)てる
いまだ異見の残るアイヌ人との逢瀬は、
ほんの少なになりましたが、長い永い旅路の果てに、
大陸から渡りきて、日本列島〜南から北へ大移動して、
《大和民族〈*〉》に溶け込み、やがて〈源氏!〉の姓、
一大勢力を築いたとの秘話!……アイヌでは、〈洞爺湖〉のこと、
「キムン・トー」・山の湖と、ネーミングしましたが、
11万年前に火山噴火で大地が落ち、穴が空いたかのよう、
洞爺‐カルデラ(釜)ができ、そこに水が溜まり、
澄んだ青いカルデラ湖が、造形されました。
幾星霜〜時経(ときへ)めぐり、2万年ほど前には、
前身の有珠山(うすざん)が造山活動を開始して、繰り返し、
玄武岩マグマを噴出して、成層火山に成長し、
黒褐色の多孔質(ゴツゴツ)岩の、ドンコロ山も造型(デザイン)されました。
〈有珠山〉のウス(ウシ)は、「入り江・馬蹄形」火山ですが、
アイヌ人は、新しい山「アシリヌプリ」とも呼びます。
ここまでは科学‐地質学的な秘密(シークレット)幻視でした。