『生殖器要素の栖(すみか)』

 

〘生殖器要素(Genital(ジェニタル) Element(エレメント))の栖(すみか)(Dwelling(ドゥエリング))〙;

在りて存るすべての生命——植物・動物・人間は、

神・仏・霊も、異なる性の交わりで次世代を生み出す、

有性生殖・両性生殖あり&〜単体で次世代を生み出す無性生殖のあり。

想像を絶する遥か久遠の過去に、生命・宇宙の発生の源で、

<生殖‐器>にまつわる悲劇と惨劇が起きていた……。

機械科学文明の全盛の現代でも、日の本のお祭りでは、

男女の生殖器を神輿みこし仕立てして、「五穀豊穣・子授け」を、

祈願しながら、大らかに練り歩いてゆく。

道祖神社には男女の生殖器のシンボルが祀られ、奉納されてもいる。

インドでは「男・女神の合一と調和」の象徴とし、

シバ神の男性器リンガ&と妻女神の女性器ヨニを一つに合わせて祀(まつり)、

宇宙の創世神話と共に、町々や村々のシバ神系寺院で信仰されている。

 

澄み渡った紺碧(こんぺき)の空を投映した、エメラルドグリーンの海に、

四季折々に彩りを変える山稜に、街では高層ビルの狭間の朝に、

黄金色の陽が昇り、黄昏時(たそがれどき)には真紅のがほのぼの隠れんぼしてる。

太陽は超高温の水素や、ヘリウム気体ガスからできている、

ある惨事があり太陽から別離して、46億年前に火の玉マグマの地球が誕生した。

44億年前に初めて海が生まれ、幾度かの微惑星の衝突があり、

海水は瞬く間に蒸発して消え、中空に溜まった水蒸気は、

雨となって地表に降り注ぎ、やがて大海洋となる。

38億年の時を経て、海底の熱いあつい熱水噴出孔あたりで、

ひとつ細胞の微生物が誕生したらし……時めぐり、

10億年の歳月が流れ、冷えてゆく海洋では、やがてクラゲなどの進化する、

平たい多細胞生物たちが、砂泥の海の底を移動してゆく、

4億年前後には、海洋植物が地上植物へと転移して、

やがて昆虫や甲殻類と成る、海の節足動物達の上陸が始まる。

2億3千年前の地上では両生類が、哺乳類へと生命進化し、

さらに人類誕生の奇跡には、30万年の歳月を要している、

壮大な38億年の生命進化の道は……受胎した人間の母胎でする、

<十月十日(とつきとうか)!>の出生劇と酷似している――受胎2ヶ月頃に起きる、

母親の苦しい悪阻つわり時の胎児は、鰓(えら)と肺を持つ両生類の相貌してる。

海洋動物が地上動物へと脱皮する、両生類であった時期に、

地上に上がり、大量の生物が死んでしまった惨劇期と連関してはいないか。

過去の過去から出産トラブルで、幾人もの妊婦や胎児が逝去(せいきょ)している。