新訂詩『樹林 自然幻想』No.1

『樹林 自然幻想』 中嶋 稔

☆タンポポの綿毛の種子の落下傘、春風駘蕩(たいとう)、

種族保存の中空〜遊泳してる

 

植物は人間より卓越した生存本能(survivalinstinctsを有して

るるか。

あちこち自由に移動できない分、五感プラス十五の感覚機能を持ち、

磁場・重力を感知したり、地中の栄養成分の在処など検知し、

生存情報を植物同士でする、コミュニケーション能力を持じして自己

保存に努めてる。

生命進化の過程では、単細胞生命から多細胞生命体で獲得した、

植物の多様の生存機能は、動物に脱皮する過程で、

動物の各個性に合わせて、特化減少してゆくは、

退化を意味する……さらに人間の感感は動物より、

生存本能は減少・鈍化して、視覚・聴覚・嗅覚・

味覚・触覚の〈五感〉がメイン機能となってゆく。

も、より繊細な防衛機能は保持してる。

臓器で一番小さな〈副腎(adrenal gland)〉は一㌢三角形、

抗菌力・抗癌力・免疫力・ホルモンバランス・

体温調整〈火の働き〉を司ってる、秘蔵‐臓器かな。

古事記神話では、火の神はカグツチ神——

イザナギ神・イザナミ神が、国産み・神産みをした、

最後のステージで、イザナミ神が生んだ火の神の火の働きで、

女陰(ホト)を焼き逝去し! 黄泉の国に堕だちてしまった、

不条理‐神話はなに意味するる。