ことの始めに 住処(すみか)があった
植物・動物・人々にも
世界中至る所くまなく
吹き渡っている 風の栖(すみか)は?
「かたく眼を閉じる! 幽体‐Cuerpo(クエルポ) Fantasma(ファンタズマ)・
想念体(こころ)のまなこで、なにが視える!」
浄化の会 光元堂
ことの始めに 住処(すみか)があった
植物・動物・人々にも
世界中至る所くまなく
吹き渡っている 風の栖(すみか)は?
「かたく眼を閉じる! 幽体‐Cuerpo(クエルポ) Fantasma(ファンタズマ)・
想念体(こころ)のまなこで、なにが視える!」
「風が行く先々で、氷結のアートして行く」
北の湖〜洞爺湖〈山の湖(キムントー)〉は、水深〜深く、
冬に不凍湖となり……夏にはその底い深くまで、
蓄えた熱が、冬期に放出されて温い湖水に、
さざなみ立つ湖面は、北の湖でも凍ることを止めていた。
本来世界は有機的に連鎖・連動していて、
時の長〜短はあれ、意図せずとも、
精密・精巧な機械が、運営しているかに見える、
〈自然〉は、いくつもの不可思議‐景観を、
反抗して産み出しているかに……。
洞爺湖の中の島は、五万年前の昔しに、
爆発して生まれた、洞爺カルデラの中央火山を成す。
中島の西山‐トーノッケヌプリは、エジプトの、
先鋭ピラミッド型に、何故かアイヌ名の落ちた北山は、
中南米の台型ピラミッドに酷似してる。
島の向こうから羊蹄山が、何事か覗き見しているる。
〜つづく〜
風の栖(すみか)は 洞爺湖ジオパークの
何処に潜み 久しく住居するるか
湖の向こう〈蝦夷(エゾ)富士〉後方羊蹄山(しりべしやま)〜
「尻別川と真狩川が後方を巡っている山」の、
アイヌ語のマッカリヌプリから、風の吹くか。
洞爺湖を挟んで、両翼に海が見える、
右方の噴火湾より、太平洋が、
少しく離れて、左方に日本海が……
真冬の雨の日には、湖岸や岩や木々の枝〜枝に、
風のアートする「飛沫(しぶき)氷」が、重力を無視した、
不条理な氷結‐彫刻してる……
樹々の枝と枝を結んだ、ラグビーボール状の氷結、
こじんまりとした、切り出し氷のように氷結して、
その底いから幾本もの、鉛筆形〜氷柱が下がり、
先き端には、少しく大きめの線香花火のよう、
今にも落ちそうな氷玉ひだまを付けている。
冬雨と風が創作する、舞踏バレーの難度ポーズ、
片足立ち90度角に、開脚した足を真っ直ぐ上にあげ、
手は前後に延べる、アラベスク・ポーズに似た氷結してる。
中嶋 稔
ことの始めに 住処(すみか)があった
植物・動物・人々にも
世界中至る所 隈なく
吹き渡っている風の栖(すみか)は
「洞爺湖有珠(ウス)山ジオパーク」の、錆びない看板が、
四季折々の北の国の、湖の風景に染まることなく、
真っ直ぐに立つ、ことを生業(なりわい)としていた。
近間の緑の公園には、人間の巨大な顔の彫刻が、
重力に抗して、緑地に斜めに植え込まれている。
有珠山山頂に登ると、正面に洞爺湖の中島(なかのしま)が、
右方には昭和新山の噴火時のままの、禿山が見える。
ウスとシンザンの活火山は、穏やかに火の胎児を育てていた。
冷却し始めた秋風が、澄んだ藍緑の湖を渡り、
中島の蝦夷(エゾ)松の樹林に、吹き込んで行く。
緩やかな山道は、樹木伐採のチップスとエゾ松の枯葉が、
ふかふか絨毯してる……その下の底には、底いには、
何ごとか隠し事しているかに、足元が少しくおぼつかない。
これと型を定めずに、跳ね〜舞い、激しく回転し、
ナチュレに雨とシェイクしている。
〈身体〉を「からだ」と呼び、
生命‐本体の働き、《魂》を入れる器とも。
雨は一粒〜一粒に、空を宿して、
雨・雨・・雨水・・の降る・・・降るる。
あなたは空っぽ、滝雨のアリア・・・
ゲリラ瀑布の〈革命 Revoluciónレボルシオン〉は、もっか、
災禍ある天に向かって、進行中! らし。
ゲリラ豪雨との出会いを、予期していたかに、
どこぞかに、傘を置き忘れて……
長い坂道も、ナチュラル・ダンシング、
転ばぬよう、舞い降りて行く。
あなたの、おぼつかない両足は、
激しくはね返える雨足が、しっかり握りしめているかに。
梅雨を店じまいする前の雨も、狂喜の舞踏してる。
古代〈真理〉は、言の葉だけではなく、
舞踏や楽音・色アートでも、表現したらし。
どしゃ降りの雨の中、傘もささず、
お洒落なドレスが、楽しさ一杯に歩いて行く、
「やまない雨は無い」と、詠唱しながら。
ゲリラ豪雨がもたらした、石の街に、
ナイアガラのような瀑布が、落下しているる。
激寒の滝よりも、清清しく打たれ、
光り輝いているかのあなたは、仕事帰り、
お気に入りのバッグと、買い物を、
しっかりと防水のトートバッグに入れて。
コロナウイルス禍でも、混雑してる、
改札口を真っ直ぐに抜けて、滝雨に立っていた!
誰彼の視線も、雨のベールの向こう側に置いて、
晩秋に、氷雨のふるる。やがて、
雨から真っ白な雪に変わり、
ペーブメントの窪みの水溜りに、
アラベスク模様、薄くひび割れの音のする。
柔らかに洗練された、雪雨の降る〜降るる
「雨上がるまで どうぞコーヒーを」
全世界が、コロナウイルス禍に、
明日を喪失して、ため息してる。
ヒトの心に、止むことを忘れてしまった、
ダーク・グレイの雨の降る。見上げよう!
真理も災禍も、天から降って来るるか。
「雨上がりまでコーヒーを、どうぞ」
「雨上がりまで コーヒーを」の、
タイトルは、この〈詩〉より先に、
生まれて来たの?
詩のタイトルにするのでなく、
「雨上がりまで コーヒーを」の、
一行詩! のままで良かったのかも……
梅雨のさなか、降り止まない雨の時には、
今年一番の酷暑の魔夏に、通り過ぎる驟雨にも、
「雨上がるまで コーヒーを」
イチョウの葉が、黄金色に舞い〜舞い〜放下、
精一杯生きて、燃え尽きるイノチは、
フイナーレに、光りのダンシング……
中嶋 稔
晩秋から冬にバトンする、氷雨の降るる、
雨から真っ白な、真綿雪に変わり、
ペーブメントの、窪みの薄氷に、
アラベスク模様、薄くひび割れ音のする。
柔らかに洗練された、雪雨の降る〜降るる。
「雨上がるまで コーヒーを どうか」
全世界が、コロナウイルス禍に、
明日を喪失して、ため息している、
ヒトの心に、止むことを忘れてしまった、
ダーク・グレイの雨の降るる。
急ぎ足の凝りを解いて、どうぞ、
「雨上がりまで コーヒーを」