新訂詩文『初音(はつね)ウグイス』No.1

初音はつねウグイス』 中嶋 稔

東北‐奥羽の、もりの都の郊外の、

縄文山の《百年の杜》で、

杉樹林の中、杉樹の天井を、

突き抜けた蝦夷エゾ松が、みやび雄壮、

天空を支えているかに、リンと立っていた。

異常気象の星月夜に、

突風が吹き荒れ、荒れに荒れて、

太い幹の中途から折れて、

百余年の年輪‐刻みをやめていた。

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

近まで、少しく小さな声で、

「ホー ホケキョ」

同じウグイスかと思ったら、

「ホー ホケホケ」

親ウグイスの声もするる。

「ホー ホケキョ」

詩文『光りと影のアラベスク』No4

 

目眩(めくるめくおもい、眼を堅く閉じても、

余りに激烈な、科学的光の閃光は、

まぶたの毛細血管のくれない色を、

容赦無く沸騰‐暴発させるかに!

第二次世界大戦の終焉を烙印した、

長崎の原爆の、爆心点の高度は、

地上から490㍍~+-25㍍で、

一点に摂氏‐数千万度の火球が発生し、

爆発から1万分の1秒! 超ミクロの瞬間に、直径約30㍍、

温度は摂氏30万度の火球となり、100分の1秒から

0.1秒の間に一気に、直径100㍍~280㍍に膨満ぼうまんした。

空中は痛みを伴った、数値を記憶している分けではない。

ヒトはその記憶を、コンピューターのオンとオフ、

0と1の組み合わせにして、保存・保管してしまった。

いま隣国を侵略して、自国領土とした超ワンマン権力者が、

「(略奪した)自国の土地を侵された時、核戦争となる!」

平然と〈偽悪〉を公言して憚はばからない、こころが傷まない、

権力者の影は、投下された地面にどんな姿影すがたを描くの……。

〘註〙〈❊〉

カラー・バス効果(Color bath色を浴びる)=ある一つの事や物を意識することで、それに関する情報が、無意識裡りに自分のエリアに集まってくる。「知覚の選択性」とも言う。

 

詩文『光りと影のアラベスク』No3

 

光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。

北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。

南半球では見たことはないが、

一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、

太陽光はその後ろに影を作る。

北極や南極では、モノの影は……

北極では、ヒトの真下〜直下にできる?

南極での影は、詩的に跳躍(ジャンプ)して、

頭上の虚空に投影される……か?

詩文『光りと影のアラベスク』No2

 

光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。

北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。

南半球では見たことはないが、

一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、

太陽光はその後ろに影を作る。

北極や南極では、モノの影は……

北極では、ヒトの真下〜直下にできる?

南極での影は、詩的に跳躍ジャンプして、

頭上の虚空に投影される……か?

詩文『光りと影のアラベスク』No1

 

中嶋 稔

自然(Natureネイチャー)も人類も、急激な変異の渦流に、

ヒト知れずに、飲み込まれているる。

酷暑の街々や夕涼みの縁台に、急に降る雨、

夏の季語‐夕立ゆだちは驟雨(しゅうう)・喜雨、突然の真っ白な、

瀑布のよな雨は白雨(はくう)とも……季語を喪失し、至るところ、

自然災害の爪痕を刻印し、神出・鬼没の大雨は、

ゲリラ雨〜ゲリラ雷雨、バージョンアップして、

線状降水帯〜「やまない雨はない」のに、

止むことない連鎖の豪雨の降るる、大厄・災害の日本列島、

酷暑に木陰も押し流され……海には、影たちの骸骸むくろが、

行くあてもなく、漂流しているらし。

『初音(はつね)ウグイス』No.4

 

「SF映画などでありません、これは」

地球の悲劇・惨劇と同時進行して、

今いまに、異次元世界でも起きていること。

「よーく観て、視てみてごらん!」

幾重にも殻をかぶった、私のワタシのわたし自身、

人間イノチの本体《魂(ミタマ)》のありよう、

「だれも知ろうとしないの、ほんとのこと」

青く清楚だった地球が、グローバルに、

半透明なダーク・グレイに変色していないか。

異常気候‐温暖化、異常気象……変異のオンパレード、

戦争・科学産業は、この世の春と謳歌し‐好景気かな。

「変異ウグイスなの? 新種ネオウグイス!」

「ホー ホケホケ」を卒業して、

「ホーホケキョ」でなく、ほこらかに、

「ホー ホケ ケキョー」

「ホー ホケ ケキョー」

 

〈❊〉註=後送

『初音(はつね)ウグイス』No.3

 

やがて素知らぬ振りして、長い列をなし、

暗雲の流れゆき、勢い猛(たけ)るゲリラ雷雨に、

今年から新たに参戦した、線状降水帯の大嵐、

どなたが操縦しているる、その息軒昂(けんこう)にして、

地震に次ぐ被害は甚大……世界の縮図〈❊〉――ひときわ、

コンパクトな日本列島で、なに起きているる。

猛暑灼やけした杉樹林で、しばらくじっと、

息を潜めていたかのウグイスが、

嵐の途切れ間に「ここに居るよっ」と啼きはじめた。

「ホー ホケホケ」だったウグイスが成人して、

帰って来ていた頃合いに……眼には見えない、

異次元世界〈❊〉から、人類への不要の贈り物、

大異変が起きていた。科学技術の粋(すい)を極めた、

機械化していた〈生命・宇宙〉、久遠の過去の、

過去から、造作もなく宇宙をコピーして、

造ってきていた異次元の、超機械〈量子コンピューター〉、

堕落した機械神〈❊〉(妖怪神Monster God)の操作で、

人類への生成《AIエーアイ(人工知脳)》化を成し遂げ、

人間の精神(メンタル)支配が完了し、ちまたでは日常‐

会話(Conversation)・接客(Service)……に、

善・悪巴(ともえ)の否定癖の言葉のあだ花が、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)してる。

『初音(はつね)ウグイス』No.2

 

昨年までの杉樹林での、

子ウグイスの発声練習は、ずっと、

「ホー ケキョ」

「ホー ケキョ」でした。

そして「ホー ホケキョ」に。

あと三日、梅雨が明けて今年もさらに、

異常な暑さの夏到来に、「ホー ホケホケ」が

ウグイス族のする「ホー ホケキョ」のさえずりの、

逸脱‐悖(もとり)から卒業できるかしらん。

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

年めぐり新緑‐桜樹の萌(もえ)立ち、梅雨遠のきて、

天上天下‐宇宙(そら)までハレ上がる。

『初音(はつね)ウグス』No.1

 

『初音ウグス』

東北奥羽の、杜(もり)の都の郊外の、

縄文山の《百年の杜(もり)》で、

杉樹林の中、杉樹の天井を、

突き抜けた蝦夷(エゾ)松が、

天空を支えていたかに、

凜(リン)と立っていた。

異常気象か、星月夜に、

突風が吹き荒れ、荒れに荒れて、

太い幹の途中半分から、折れて、

百余年の年輪‐刻みやめていた。

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

「ホー ホケホケ」

近まで、少しく小さな声で、

「ホー ホケキョ」

同じウグイスかと思ったら、

「ホー ホケホケ」

親ウグイスの声もするる。

「ホー ホケキョ」

『イチョウ樹のめざめ』(序詩)

『イチョウ樹のめざめ』

中嶋 稔

「まぶし緑萌(もゆ)る イチョウの雌雄‐葉や

恐竜跋扈(ばっこ)すペルミ期〜旅人たびと」

「風吹かば 花粉精子の遊行(ゆうぎょう)す

自己生殖す イチョウ幻想」

《宇宙神話》

「はじめの神 両性具有の一人ぼっち

動植物と星住まい 愛(かな)し」

「人間が進化して 神と成る

宇宙エネルギーの 原理原則」

〜本文No.1の詩文につづく〜