❊ ❊
どなたが雪雲をちぎっている、
繊細の手指で……この世の存りて在りる音・
喧騒けんそうをシンシンと、吸収しているかに白樺樹林に、
白雪の舞い舞い放下(ほうげ)するる。
傷つけた白樺の幹からは樹液が、
凍らずに受容器に、滴したたり落ちてる。
サプリで飲んだ、ほんのり甘い白樺樹液、
体液に混じって、副腎(Adrenal gland)の、
抗菌力・免疫力を助成するかに、
ヒトの身体をくまなく巡って行くよ。
白樺には、北の白雪が良く似合う。

浄化の会 光元堂
❊ ❊
どなたが雪雲をちぎっている、
繊細の手指で……この世の存りて在りる音・
喧騒けんそうをシンシンと、吸収しているかに白樺樹林に、
白雪の舞い舞い放下(ほうげ)するる。
傷つけた白樺の幹からは樹液が、
凍らずに受容器に、滴したたり落ちてる。
サプリで飲んだ、ほんのり甘い白樺樹液、
体液に混じって、副腎(Adrenal gland)の、
抗菌力・免疫力を助成するかに、
ヒトの身体をくまなく巡って行くよ。
白樺には、北の白雪が良く似合う。
降り注ぐ雨は山肌を縫う細流となり、
渓流をなし、束ねた水流が烈しく落ちてゆく、
深いふかい谷底に向かって、滝の飛沫が、
無心の舞い舞い放下(ほうげ)してる。
重いおもい肥満の心が削がれながら、
墜ちてゆく、落ちて行き、ゆるやかに降りてゆく、
黒闇の底無しに向かって。
気の遠くなる程、時が流浪した闇を穿(うが)ち、
やがて……何処からともなく、
ほのぼのと灯が湧いて来て、ほのめいているる。
やがて谷間(たにあい)の滝の音が、鮮やかに朝色に染まってく。
山頂への上昇志向ばかりでなく、時に降りて行く、
あれやこれ過去がいっぱい詰まった、闇の底いに向かって。
『闇の底いに向かって』 中嶋 稔
人生を山に例えて、
ひたすらに、頂上目指して登ることに、
倦(う)みあぐねた心よ……立ち止まり、
汗ばんだ頬を撫でてゆく、
山あいを渡る風の音を聴き、
ブナ、ナラ樹の葉ずれに耳を寄せる。
アマツバメ、イワヒバリ、頭部がオレンジ色のコマドリ、
ブルーな羽のルリビタキ達のヒソヒソ声や、
小ぶりの角のニホンカモシカや、ヤマネ、
可憐な貂(テ)ン顔に似て、岩をつかむ獰猛(どうもうな)手爪のオコジョの、
山岳を駆け抜けた息のするる。
上ばかり見ていた重いまなこを下に落とす、
微かに水の音が、谷のそこはかとない匂いが届いて来ないか。
「変異ウグイス? 新種ウグイス!」
「ホー ホケホケ」の子ウグイスを卒業して、
「ホーホケキョー」ではなく、ほこらかに威厳を持って、
「ホー ホケ ケキョー」
「ホー ホケ ケキョー」
「ホー ホケ ケキョー」
〈❊〉註=
「よーく観て、視てみてごらん!」
人間イノチの本体《魂(ミタマ)》は、卵のように本体を守るかに、
幾重にも殻を、異次元に繋がる表現体をまとってる。
私のワタシの、わたくし自身は……
いずこより来たりて、何処へと向かう。
「だれも知ろうとしないの、ほんとのこと」
青く清楚だった地球が、グローバルに、
半透明なダーク・グレイに変色していないか。
異常気象‐温暖化、米国カリフォルニア州の、
デスバレー公園では、日中気温が約五十四度越えし、
真夜中は五十度余の熱帯夜となり、
もはや止めようもないのか地球の温暖化・砂漠化・・・・・・
変異・異変のパレードの開幕するるか。
第三次デジタル〈産業革命〉の、専制・独占化が進み、
機械科学‐幻想企業や、戦争兵器産業は、
この世の春を謳歌するかの、好景気かな。
昨年までの杉樹林での、
子ウグイスの発声練習は、ずっと、
「ホー ケキョ」
「ホー ケキョ」でした。
そして「ホー ホケキョ」に。
あと三日、梅雨が明けて今年もさらに、
異常な暑さの夏到来に、「ホー ホケホケ」が
ウグイス族のする「ホー ホケキョ」のさえずりの、
逸脱‐悖から卒業できるかしらん。
「ホー ホケホケ」
「ホー ホケホケ」
年めぐり桜樹の新緑萌え立ち、梅雨惜しみ惜しむ、
天上〜天下、宇宙までハレ上がってる。
素知らぬ振りで、長い列をなし暗雲〜流れ行き、
勢い猛るゲリラ雷雨に、今年から新たに参戦した、
線状降水帯の狂気の嵐、どなたが操縦しているる。
その息軒昂にして、地震に次ぐ被害は甚大、
世界の十大陸を集め縮小したかの、縮図日本列島で、
なに起きているる・・・・・・猛暑灼けした杉樹林で、
しばらくじっと、息を潜めていたかのウグイスが、
嵐の途切れ間に「ここに居るよっ」啼きはじめた。
「ホー ホケホケ」だったウグイスが成人して、
百年の杜に帰って来た、今いまに、なに起きているる。
『初音ウグイス』 中嶋 稔
東北‐奥羽の、杜の都の郊外の、
縄文山の《百年の杜》で、
杉樹林の中、杉樹の天井を、
突き抜けた蝦夷松が、みやび雄壮、
天空を支えているかに、凜と立っていた。
異常気象の星月夜に、
突風が吹き荒れ、荒れに荒れて、
太い幹の中途から折れて、
百余年の年輪‐刻みをやめていた。
「ホー ホケホケ」
「ホー ホケホケ」
「ホー ホケホケ」
近まで、少しく小さな声で、
「ホー ホケキョ」
同じウグイスかと思ったら、
「ホー ホケホケ」
親ウグイスの声もするる。
「ホー ホケキョ」
目眩(めくるめくおもい、眼を堅く閉じても、
余りに激烈な、科学的光の閃光は、
まぶたの毛細血管のくれない色を、
容赦無く沸騰‐暴発させるかに!
第二次世界大戦の終焉を烙印した、
長崎の原爆の、爆心点の高度は、
地上から490㍍~+-25㍍で、
一点に摂氏‐数千万度の火球が発生し、
爆発から1万分の1秒! 超ミクロの瞬間に、直径約30㍍、
温度は摂氏30万度の火球となり、100分の1秒から
0.1秒の間に一気に、直径100㍍~280㍍に膨満ぼうまんした。
空中は痛みを伴った、数値を記憶している分けではない。
ヒトはその記憶を、コンピューターのオンとオフ、
0と1の組み合わせにして、保存・保管してしまった。
いま隣国を侵略して、自国領土とした超ワンマン権力者が、
「(略奪した)自国の土地を侵された時、核戦争となる!」
平然と〈偽悪〉を公言して憚はばからない、こころが傷まない、
権力者の影は、投下された地面にどんな姿影すがたを描くの……。
〘註〙〈❊〉
カラー・バス効果(Color bath/色を浴びる)=ある一つの事や物を意識することで、それに関する情報が、無意識裡りに自分のエリアに集まってくる。「知覚の選択性」とも言う。
光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。
北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。
南半球では見たことはないが、
一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、
太陽光はその後ろに影を作る。
北極や南極では、モノの影は……
北極では、ヒトの真下〜直下にできる?
南極での影は、詩的に跳躍(ジャンプ)して、
頭上の虚空に投影される……か?
光と影のアラベスク、本当の光りは何処に行ってしまった。
北半球ではヒトの影は、ヒトの後ろにできる。
南半球では見たことはないが、
一本で森のような、大楠の木の影と同じよに、
太陽光はその後ろに影を作る。
北極や南極では、モノの影は……
北極では、ヒトの真下〜直下にできる?
南極での影は、詩的に跳躍ジャンプして、
頭上の虚空に投影される……か?