『空と海と白浜のエメラルド諸島』No.2

突然、天蓋(てんがい)をひっくり返したかのようなスコールが、

渇いて塵埃(ほこり)立つサンゴ砂(Arena/アレナ)の地に、

深くふかく底い深くまで、染しみ込んでいるる。

スペインやアメリカよる植民地支配の辛酸・辛苦! し、

旧‐日本帝国軍の侵略に抵抗した、怨恨の血涙を、

浄め流すように、空(くう)の働き侍する女神ワカヒルメ大神(おおかみ)の、

慈愛の涙降るる……過去の惨劇の闇を、

忘却し葬り去るのではなく、清澄な光を椰子樹にともし、

ヒトの世界の、心の底のそこに潜む黑闇を、

「ハレ!」やかにしてく……

ルソン島・セブ島……の、逢魔(おうま)が時の夜空には、

今日も新たなる光を宿した、星〜星が、

大空そらいっぱいに、瞬(またた)き清めしているるか……

天上〜天下は、「本日も、晴天なり!」

『空と海と白浜のエメラルド諸島』 No.1

——フィリピン共和国(Republika ng Pilipinas/タガログ語)

はるか宇宙(Espacio/エスパシオ)の底のそこ端まで、

透明なブルーに、ハレ渡ったかの虚空そらを、

映じているフイリピン諸島の、ぐるりサンゴ礁の海、

眩まばゆいクリスタル・ブルーから、透明なエメラルド・グリーンに、

変化してゆく、ルソン島・セブ島・ボラカイ島・レイテ島……

その数‐世界2位〈*〉を誇る島々の、砕けたサンゴ成す、

白肌色の砂浜とが、過去(El pasado/エル パサード)、

何事もなにごとも無かったかのよう、

コラボレーション! しているる、

空(Cielo/シエロ)と海(Mar /マール)と白い浜(Playa blanca/プラヤ ブランカ)。

海風を和らげるかに、海岸線に沿って立ち居ならぶ、

ヤシ樹たちの嫋(たおや)かで、やさし樹影がパラソルしてる。

いつ果てるとも、一つとして同じ姿形のない、

波浪の舞踏劇〜〜波模様……日の本の葛飾北斎は、刻々と、

無限数に変貌する白浪を《富嶽/ふがく百景》に、

その繊細な動体視力でピン留めて、浮世絵を世界アートに。

富士山をピラミット型に鋭角にした、ルソン島‐

最高峰のマヨン火山(volcân/ボルカン)が、天高く聳(そび)えているる。

〈*〉註=島の数で世界一は、インドネシアで17500(18110)、2位はフイリピンの約7100(7500/最近発表)、3位の日本は6852です。( 第53回日本統計年鑑/総務庁統計局)

〈*〉註=マヨン火山は富士山を更に、円錐形にした美しい(マヨン)山です。17世紀から21世紀初頭に掛けての400年間に50回以上噴火している。最近では2013年5月7日に大噴火して被害者が出ている。

『イナバの白ウサギ』 アトランティス幻視』No.2

およそ、5万年ほど前から、1万5千年前ころまで、

大西洋(アトランティック・オーシャン)上に、

高度な文明を築いて……繁栄し、

やがて卓越した科学文明とともに、その大陸は、

四度に渡って沈下して、海の藻屑となってしまった。

U・F<天鳥船(あめのとりふね)>が飛び交う、

〈アトランティス大陸〉があったそうな。

北米大陸は辺境・未開地として、南米は湿原地帯で、

人の住みづらいエリアだったらし……人類は、

旧人・ヒト族(ネアンデルタール)から、

新人(クロマニオン)に移行した変革期の、

表現体(からだ)をまとい、なお未開人-奴隷でした。

ヒトの肉体は、物質-太陽系宇宙で、生存するための宇宙服!

アトランティス文明を、けん引していたのは——

『イナバの白ウサギ』 アトランティス幻視』

「ア・イ・タ・イ! あなったに……」

昔・むかし・大昔(Hace mucho tiempo)の、

「御伽噺(おとぎばなし)が歴史の物陰に、じっと身を秘(ひ)そめて、

居(お)ったそうな……「ときじくの木の実熟(う〈*〉)るる」

時節(とき)を待ちわびて、カムフラージュされた、

おとぎの扉がそっと、押し開く日まで……

『ドン・ゲバラ 慟哭の今!』No.1(仮題)

空はどこまでも果てしなく透明に 

カリブ海(Mar/マル Caribe/カリベ)ブルーを

投影したかに 澄み渡っていた 

海の色は もともとの空からの贈り物 

空の果てなど 存在していないかに

宇宙の底の底いまで 清澄に視えていた

夜の空は 星々がいなければ

その声‐姿も見せぬ おぞましき鵺(ヌエ)の

飛び廻る 漆黒の闇……声音なき

雄叫(おたけ)びが響き渡っているる

ヌエは生命・宇宙の最強 超‐妖怪・魔物

神々さえも誑(たぶらか)して食らう! と言う

『望郷(Nostálgicoノスタルヒコ) 魂(ミタマ)旅 』No.1(タイトル・No. 改定〜)

(詩文中の横文字‐表記ははスペイン語)

〘序詩〙 (Introducción(イントゥロドゥクシォン)a la poesía(ポエシア)

――静かに《無心!》なるこころ 

無心は心が無いのではない 雑然・騒然とした

どんな環境・状況にあっても 振り回わされない

こころは 酷暑の路面に水を打ったかのよう 

マックスに回転(Rotación/ロタシオン)するる

独楽のよう 不動の動〜静穏‐回転 

この世界の隅々 山奥深く 海原はるかに

〈静寂〉を訪ねて行っても それは其処にはない

この生命・宇宙は 物理・科学の粋(すい) 

機械‐コンピューターシステムによって 

すでにすでに 無限時間を遡(さかのぼ)った過去から

絶対的な支配・抑圧ナイズされて 来てしまっていた

S・F(空想科学)映画を 遥かに凌駕(りょうが)している

不条理(Absurdoアブスルド)な血の惨劇が 起きて来ているる  

『望郷(Nostálgicoノスタルヒコ) 魂(ミタマ)旅  』No.3

有りて在る生命と 宇宙(せかい)を産み出した

行方不明の《無源‐生命!》を 捜索・救済しなくては 

死滅していた と伝えられてきた

《無源》生命の神話・伝説を、紐解(ひもと)かなくては

無源の純粋〈無!〉は、いつ・いかなコト有って

「いったい 何処に行ってしまったの」

時間も空間もない純粋な〈無〉の 生命エネルギーに

満ち満ちていた《無源!》を探しに……

そに至る 有りて在る障害・障壁・妨害を

乗り越えて艱難刻苦(かんなんこっく)の棘(いばら)道 すでに先行の

革命(Revoluciónレボルシオン‐ 列車(Trenト/レン)は突き進んでいるる

『望郷(Nostálgicoノスタルヒコ) 魂(ミタマ)旅 』No.2

「とまれ‐かくもあれ 行かなくては!」

無限の無限の無限〜乗倍の〈時・空〉を費消して

行われて来た 血塗られた生命・生存の惨劇史!

その屍と残骸が累々と堆積して 腐敗し

汚泥(ヘドロ)化してしまった〈過去〉にではなく

絵空事に 夢想・偽善を着飾って 

パラダイス然としている〈未来〉にでもなく

〈現今(いま)〉この瞬間に 彼方〜無限と思(おぼ)しき

宇宙の果ての地平に行って 魂(ミタマ)の眼を凝らして 

その底の底いまで 望郷(Nostálgico/ノスタルヒコ)するる

『無源より往路(きた)りて<イノチ>無源に復路(いた)る旅』(スペイン語) No.3

生命・宇宙の発生の源泉(みなもと)‐

《無源》のイノチの水・

生命エネルギーもいつからか

渇(かつ)え荒れ果てて

その在所はモヤ・カスミ(Polilla)・ 

汚泥(へドロ)化(Herodificación)しているる

そを宇宙‐物理科学では

暗黒物質(ダークマター)・暗黒(ダークエネルギー)

Materia oscura ・Energía oscura)と言い

「生命宇宙はその質量とエネルギーの

95%が穢(けが)れきっていた!<*>」と