詩文『樹林 幻想』 No.2

桜樹サクラは歩かなくとも、春雨の水溜りで、

淡いピンクの二人連れ、花びらが遊泳してる。

眼を閉じる静かに、まぶたに気づかれぬよう、

耳を閉じる、内なる楽音がくね無音むいんを聴く、

鼻を閉じる、薫香においはイノチの主張〜無嗅覚むきゅうかく

口舌くちを閉じる、無言・沈思〜ミタマこえが届く、

全身の触覚を閉じて、カラダの空っぽを知る。

ケイツイの細い先き端、被るかに在る、

脳幹の〈五感〉から観る風景が、微妙に霞んでいないか。

感感した〈自然〉が、精密な機械仕掛けのよう、

イノチの働きが、やいているように視える。

〈❊〉註=和室や建物のかべの柱と柱の間に水平方向に繋ぐ板部材で、東照宮ではそこに彫刻を施した。

詩文『樹林 幻想』 No.1

詩文「植物は人間より優れた知性を持っている!」

あちこち移動できない分、五感プラス一五の感覚を持ち、

磁場を感知したり、重力を知覚して、

地中の栄養成分が検知でき、生存‐情報を植物同士で、

コミュニケーと能力を有し、自己保存に努めてる。

生命進化の過程で、単細胞生命から多細胞生命体に、

植物から動物に脱皮する過程で、その脳力は、

動物の個性に合わせて、特化‐減少してゆくは、

退化を意味するる……人間の感感は、動物より、

さらにその動物的本能が減少・鈍化して、

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の〈五感〉が、

メイン機能となっているる。

「見ざる、言わざる、聞かざる」

いまは昔、江戸時代初期の彫刻職人〈左甚五郎ひだりじんごろう〉が、

徳川家康公カミご縁の廟所びょうしょ、日光東照宮の、

黄金色に輝く陽明門に行く途中にある、

神馬の神厩舎かみきゅうしゃを守るかに、その上長押なげし〈❊〉に、

視覚・口覚こうかく(言)・聴覚を閉じた、

小さな「三猿」の彫刻はなに告示してる。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.8

青緑色に澄んだカリブ海に浮かぶ、西インド諸島‐(Indias Occidentales)、

近年に欧米支配からの脱皮革命を起こしたチェゲバラのキューバや、黒人初の独立共和国、

ブードゥー教の黒魔術の聖地、フランスから最初の、

黒人による独立国家を樹立したハイチは、度々に地震・

ハリケーンに見舞われたり、ギャングが横行し、

隣国のドミニカも同じように、治安が混迷している。

ぐるり七千にも及ぶカリブの島々は、

滅亡して海に沈んだアトランティス大陸の、

高い山岳部‐領域の名残なごりだったか……

3万5千年間に及ぶ、現代の科学文明を凌駕りょうがする、

高度な文明を築き繁栄するる、それは、

現代いまに至るクロマニオン‐先祖の構築した文化ではない。

アトランティス文明が展開した、領域外の北米や南米大陸から、

場違いな遺物オーパーツ(Out Of Place Artifacts)が発見されている。

1万5千年前に未だ原始・未開の人類が、

大型動物の恐竜たちと共存している絵図の線刻石〈❊〉が、

ペルーのイカの遺跡で発見されている。

アトランティス滅亡後、その痕跡を完全に抹消するかに、

末期氷河期の氷が溶け、大洪水が地球を覆ってしまった。

❊〈註〉=仕組みとは、久遠の過去から機械化され、量子コンピューター支配されて歪み・汚れてしまった、神・仏・霊・人間の生命・宇宙を、宇宙浄化・宇宙革命を行って、正しい純粋な生命世界に変革すること。

❊〈註〉=プラトンのアトランティスについての著書「ティマイオス」「クリティアス」は、高度に発達したアトランティス文明の、肝心の内容が切り取られ抹消されてしまっている!? その影響は世界四大文明の高度な科学技術に表れている。
(エジプトのピラミッド建築、インドのモヘンジョダロの原子爆弾投下の跡地? 他)

❊〈註〉=翼竜(恐竜)の背に乗った古代人や脳手術を行なっている絵図・他が石に線刻されている。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.7

〈アトランティス〉文明は、海神ポセイドン(スサノヲ神)王と、

人間クレイトウ王妃(キクリヒメ神系ミタマ)の、

婚姻説話は、なに意味するる。

クレイトウ王妃は物質界の上の精霊アストラル界で、

神から人魚・神人間〈エルフ〉となり、

物質現象世界に人間として生まれ変わり、

〈神の生まれ変わり人間〉の、ポセイドン王と結ばれ、

王妃おうひとなった不可思議伝説‐神話かな。

アトランティス大陸の領域の一部だった南米大陸は、

人も住めない湿地帯の荒地&〜北米・中米大陸は、

高度な科学文明の影響を受けない原始人や、

マンモスの跋扈ばっこする、生存領域だったらし。

ヨーロッパ大陸近くまで、存在していた広大な、

地上の楽園の《アトランティス(Atlantis)大陸は、

宇宙せかい革命の仕組み〈❊〉に四度に渡って失敗し、

地殻変動‐自然災害を四度起こして、最後は、

「大きな島〈❊〉」に縮小して、海に沈み込み、

過去、何事も無かったかのよう、最期のアトランティスとして、

海の藻屑もくずとなって消滅してしまった。

~つづく~

『アトランティス&アストラン幻想』 No.6

〈アストラン/アトランティス〉は5万年前から、

1万5千年ほど前迄、大西洋上に存在して、

高度な科学文明を築き、栄枯盛衰……

ある事由〈❊〉により、人災・天災の四度の地殻変動が起き、

あえなく、広大なアトランティス大陸は、

大西洋アトランティック・オーシャンに、

沈み込んで海の藻屑もくずとなってしまった……

その後に現人類が展開した〈世界四大文明〉は、

高度な科学技術文明を築いたアトランティス人は、

エジプトのピラミットや、メソポタミア文明の、

巨大な〈聖塔ジックラト〉を中心とした都市造り、

古代インドでは、核兵器が爆破した跡‐伝説のある、

インダス文明の〈モヘンジョダロ遺跡〉や、

中国の黄河・長江文明等にも、多大な影響を与えていた。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.5

中南米メキシコ人の先祖‐アステカ人〈メヒコ族〉の、

ナワ族・七部族についての伝承が語っているる、

昔し昔〜大むかしの〈アステカ神話〉で、七つの洞窟を持つ、

人類創造の地(チコモストク)に、久しく、

住まいしているも、ある時それぞの部族は別々に、

この土地を離れ、メキシコ人の先祖アステカ人は、

予言の新天地〈メシコ!〉(現メキシコシティー)を目ざし、

はるか彼方の地に在った「アストラン(Aztlán)を、

出発した」との伝説あり——アストランは〈アトランティス〉か、

アステカ人ナワ族〈メシカ〉の原郷マホロバ! ナワトル語で、

鷺サギ(āztatl)のたくさん住まう(-tlān)、葦が生え、

清らかな湖水みなぎる豊穣の地に大異変が起き、そこを離れ、

メキシコの国旗に描かれた、予言の新天地を求め、

新たな国造りする為に、気の遠くなる程の永い〜長い、

患難刻苦かんなんこっくの民族移動が行われていった。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.4

メキシコの海の裏側は、日本海〜日本列島の南端、

沖縄の海はザトウクジラの故郷、潮吹く噴水が林立し、

ダイナミック・ジャンプもしてる。

ぐるり地球を一周〜遊泳する、九十種類の鯨たち、

その三割が集結して来るらし……赤道より少し離れた、

メキシコの海より、コククジラの大帆船に乗って、

ノンコククジラの先祖に乗って、太古が解氷してできた、

アラスカの過去の海に行く……アラスカより、下方にくだると、

大西洋‐アトランティック・オーシャンの海に着く。

五万年から一万五千年前に存在した、伝説の楽園の国、

《アトランティス〈❊〉》(Atlantis)大陸、その痕跡を探して、

抹消された、遥か過去世界への旅路(Viaje/ビアッへ)……

古代ギリシャの哲学者・プラトンが、エジプトの神官から、

ソロンが伝え聞いた、アトランティス伝説を、

書き記した著書〈❊〉も、肝心の内容は消失されしまっているる。

〈❊〉註=プラトンの著書「ティマイオス&クリティアス」

〈❊〉註=「しかし後に、異常な大地震と大洪水が度重なって起った時、過酷な日がやって来て、その一昼夜の間に、あなた方の戦士はすべて、一挙にして大地に飲み込まれ、またアトランティス島も同じようにして、海中に没して姿を消してしまったのであった(プラトン)。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.3

カリフォルニア半島の、メキシコの海沿いのバハマは、

ホエールウォッチングのメッカ、旧メキシコの地の、

サンディエゴの海には、エボシ貝を白いまだら模様に、

ペイントしたコククジラ達も、ザトウクジラに混じり、

優雅に遊泳し、潮吹き演奏会をもよおして虹も立つ。

コククジラは子連れて、ユーラシア大陸の東北の最極地、

氷れるアラスカの海に向けて旅立ち、無事息災に、

往復1万㎞〜地球を半周して、メキシコ沿いの海に、

ハレて帰還するる、ドラマラスで神話的な旅路かな。

植物・動物はそれぞれ進化・脱皮して、

ヒトの母体の胎児のよう、魚類・爬虫類はちゅうるい・哺乳類、

やがて人間へと生まれ変わる生命進化は、自然の秘事ならい

『アトランティス&アストラン幻想』 No.2

いま現代の空が少しずつ壊れゆく……〈機械科学文明〉の、

戦後の急速な繁栄によって、オゾン層はピンホール!

穴またアナは次第に拡大し、空の働きは、

破滅への道を辿っていってないか。

そらは〈空/くう〉空っぽの働き、何かを盛る器の働き、

内と外とを仕切る領域いき・衣服の働き、

人と人との取りする働き、

その働きも壊れてしまっているる。

空の青は太陽光の中で一番波長の短い光線、

他の七色十色の色より、あちこち一杯に散らばり、

大空たいくうを澄んだ、瑠璃るり色〜青色〜紺碧こんぺきに染め上げる。

北米のカリブ海は、光を受けた珊瑚のもたらす、

エメラルドグリーン色、昔むかしに起きた、

人類・動植物の滅亡の大惨劇が、寸毫すんごうも無かったかのよう、

その底〜奥そこいまで、透明に澄みきっている。

『アトランティス&アストラン幻想』 No.1

*《伝説の文明・アトランティス》*

空は限りなく青くあおく、宇宙そらのはての果てまで、

透明に紺碧あおく染め抜かれている。

パシフイック・オーシャン(太平洋)や、

アトランティック・オーシャン(大西洋)も、

いまではその底の底いまで、透明な瑠璃るり色しているる。

38億年前に火の玉‐地球が冷えて、海が誕生し、

寒冷期となり何度か氷河期を迎え、氷河期の最後で、

地表は大洪水となり、大型動物は絶滅し、

ノアの方舟はこぶね伝説のように、わずかの動物・植物が生き継ぎ、

地下洞窟に逃げ込んで、生き延びた人々の伝承もあり。

空を映す海は洪水後も、ひと時たりとも、青・緑・藍…同じ色はなく、

空の変貌をペインティングして、

刻々と無常に、千変万化してゆく。